高速交通体系としての新幹線は、我が国の国土形成に多大なる影響を与えてきました。
九州においても1975年の山陽新幹線の博多駅延伸、鹿児島ルートの2004年新八代駅~鹿児島中央駅間暫定開業及び2011年の全線開業によって、全国各地との交流拡大が沿線各地の観光・経済・暮らしを大きく変えました。2022年秋には、西九州新幹線武雄温泉駅~長崎駅間が開業予定であり、九州における新幹線ネットワークは新たな局面に入ります。
本シンポジウムでは、新幹線を九州各地の地域・産業振興に繋げる戦略や方策について幅広い視点から議論し、地域発の提案が活性化していく端緒となるよう模索します。
2021年12月13日(月) 14時~17時[開場13:30]
電気ビルみらいホール
福岡市中央区渡辺通2-1-82(電気ビル共創館4階 )
※新型コロナ感染防止対策を講じています。
九州商工会議所連合会・一般社団法人九州経済連合会
14:00 開会挨拶 | |
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九州商工会議所連合会 会長 谷川 浩道 | |
14:20 講演 | |
①「新幹線効果やまちづくりについて」講師:(公財)九州経済調査協会 事業開発部長 岡野 秀之 氏 ②「新幹線の延伸と地域振興」講師:(一社)インフラ経営研究所 専務理事 小林 茂 氏 | |
15:30 パネルディスカッション | |
コーディネーター:㈱MK総合研究所 代表取締役所長 幕 亮二 氏 | |
17:00 閉会 |
【講演内容】
新幹線の開通は地域の経済環境に大きなインパクトをもたらします。特に、時間距離の短縮化がもたらす交流機会や交流範囲の拡大によって、これまでになかった新たなチャンスが生まれます。全線開業から10年をむかえた九州新幹線を例に挙げながら、①旅客流動、②企業活動、③観光・レジャー、④商業・まちづくりなどに与えた影響を考察しつつ、西九州新幹線開業によるチャンスについて考えたいと思います。
【プロフィール】
1973年横浜市生まれ、北九州戸畑区育ち。九州大学大学院比較社会文化研究科修了。1997年財団法人九州経済調査協会に入社。調査研究部研究主査、主任研究員、総務企画部次長、調査研究部次長、調査研究部長などを経て現職。専門は、地域経済論、産業配置論、地域産業政策論。2014年~2016年版九州経済白書の総論を担当。
【講演内容】
新幹線は1964年10月、前回の東京オリンピックに合わせて東海道新幹線が開業して以来57年になります。今日では、北は北海道の新函館・北斗から九州の鹿児島中央までなど、実数で2,765㎞が開業しており、整備新幹線も含めて新幹線は各地で地域振興に効果を及ぼしJR利益の大半を生み出し、並行在来線も多くが新幹線開業前よりも活況を呈しています。
【プロフィール】
1973年4月北海道東北開発公庫入庫、東北支店次長(仙台市)、地域プロジェクト推進室長、調査部長、平成11年日本政策投資銀行に移行後政策企画部長、中国支店長(広島市)、監事などを経て、北海道国際航空株式会社(現在のエア・ドゥ)代表取締役、大平洋金属株式会社監査役などを歴任。現在、一般社団法人インフラ経営研究所専務理事、北海道小町村再生研究会会長。
コーディネーター
【プロフィール】
1991年早稲田大学大学院経済学研究科修了。同年、㈱三菱総合研究所入社、国や自治体の政策や事業計画策定、事前・事後評価業務に従事。集客・交流コンサルティングチームリーダー、空港民営化事業チームリーダーを経て、郷里の九州にUターンし2018年独立起業。
【プロフィール】
1982年九州大学法学部卒業。同年、熊本県庁入庁。2014年商工観光労働部、商工労働局長、2015年環境生活部政策審議官、2016年熊本県教育委員会教育長を経て、2019年熊本県立美術館館長に就任。2021年8月から熊本県立美術館参与、熊本県公安委員会委員、国立大学法人熊本大学理事を務めるなど幅広く活躍している。
【プロフィール】
昭和48年(1973年)杵島信用金庫入庫、平成15年(2003年)理事長、平成22年(2010年)合併により九州ひぜん信用金庫理事長、平成28年(2016年)から会長に就任。平成16年(2004年)から武雄商工会会議所副会頭、平成28年(2016年)から会頭に就任。
【プロフィール】
株式会社大幸企画代表取締役。
大村商工会議所副会頭。
2019年7月、地元企業を中心に結成された「大村市新幹線アクションプラン推進協議会」実施本部長に就任し、新幹線を活かしたまちづくりの推進に向け活動中。
2021年12月6日(月)【先着順(事前申込)】
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