石破内閣の発足について

令和6年10月1日

石破内閣の発足について

福岡商工会議所
会頭 谷川 浩道

 本日、石破新内閣が発足した。閣僚や党執行部の経験豊かなベテラン勢に加え、若手議員を積極的に登用した顔ぶれとなった。石破新首相が力強いリーダーシップと実行力を発揮され、改革の実行と政権の安定を両立させつつ、わが国が抱える多くの課題に果敢に取り組まれることを強く期待する。

 わが国経済は、長期にわたるデフレから脱却し、成長型経済へと転換できるか、重要な岐路に立っている。日本の商慣行を変える「取引適正化の推進」はもちろん、成長産業への投資促進、省力化やデジタル化・DX推進を通じ、「成長と分配の好循環」を確立するような政策を強力に推し進められることを望む。

 石破首相は、今回の総裁選において「『日本の真の価値は地方と中小企業にこそある』との発想に基づき、大規模な地方創生策を講じる」との意見を表明された。まさに地域経済の振興こそが、日本全体の経済活性化に繋がる起爆剤となる。 いま、中小企業・小規模事業者は、エネルギー・原材料費の高騰、深刻な人手不足、賃上げの要請といった厳しい経営環境に直面している。これらの困難を乗り越えるために、自己変革に挑戦する中小企業を後押しする政策を推進していただきたい。
 また、中小企業・小規模事業者は、全国の雇用の約7割を担っていると言われるが、3大都市圏を除くとその比率は約9割に達する。地方に目を向け続けた石破首相だからこそ、実情に即したきめ細かな政策を展開されると確信している。

以上