令和3年10月31日
福岡商工会議所
会頭 谷川 浩道
今回の衆議院議員選挙における与党の勝利は、コロナ対策を含めたこれまでの与党の政治に対する一定の評価と、今後の政策遂行に対する国民の関心と期待を反映したものと受け止めている。
政府・与党におかれては、国民の負託に応え、まずはコロナ禍における社会経済活動の早期正常化に取り組んでいただきたい。特に深刻な影響を受けている事業者の事業継続と雇用維持、さらにはポストコロナに向けたビジネスモデルの変革や事業再構築の支援など先を見据えた経済対策、仮に第6波が到来した場合にも十分対応しうる医療体制の事前整備・強化といった最優先課題については、早急に実行していただくようお願いしたい。
現在、原材料の調達難、資源価格高騰など供給面での制約が日本だけでなく世界の経済全体に及んでいる。そうした問題への対応に加え、わが国の持続可能な成長には、安全保障、地球温暖化対策、格差是正、円滑な労働の移動、科学技術開発の振興、デジタル化・DXの推進といった社会経済の重要課題を解決する構造改革が急務である。
このため、国全体で「成長と分配の好循環」を生み出す改革の具体的な道筋を早急に提示していただきたい。
なお、歳出の決定にあたっては、財政効果の高いものに絞り、後世代に無用な負担を残さないようご配慮願いたい。
商工会議所としても地域や商工業者のために尽力する。
以 上