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大学発 研究成果 • テーマ情報

福岡大学工学部建築学科 教授 須貝高 氏

福岡大学工学部 建築学科
教授 須貝 高 氏

健康住宅のための研究

私の専門科目は、住宅内の居住者に対する環境工学です。恩師から大学で力を入れてやるべき分野であると言われ、現在、研究しております。今回はその概要を説明します。

シーズの概要

A.床暖房の効果

日本人は素足で生活をしています。冬の寒い時期、素足でいると足部の温度が低くなります。暖房していない空間(廊下・洗面化粧室・便所・浴室など)の床面温度は低温なので、そこに行けば、体からの熱が奪われ(特に冷えた足部)るため、血管が縮小し血液が流れにくくなります。そのため重要な脳内に大量の血液が流れ、もろくなった血管が切れてしまい、脳出血などの命にかかわる病気を引き起こします。(図1)

図1

(図1)

冬季における寒い室内に裸体でいる人体の熱画像。寒くなると抹消部(足・手)の血管が収縮して血液が流れにくくなる。その分の血液が、躯幹部及び頭部の温度を下げないために多く流れる。首筋部が赤くなっているのは、頭部に多くの血液が流れているため。

その防止策として「床暖房」を採用しています。しかし、床の表面温度を高くしすぎると様々な害を及ぼします。(低温火傷)よって、29℃以下にしなさいという推奨値が出ています。 今後は、床下の基礎に断熱材を貼り、床下全体を暖めれば、一階のすべての空間が床暖房になり、居住者が健康の面で安心します。 さらに世界の各地では、電磁波については厳しく書いている国もあります。日本の研究者の中には4mG未満がよいと主張している方もいます。いずれの方々も、特に妊婦及び細胞が発達段階の15才未満の子供への影響が大きいとされています。

B.住宅内の暑さ防止のための建築的対策

住宅の暑さの原因は、日射による屋根面・西壁からの熱の侵入です。

そのため、屋根面・西壁の構造体内部に防水透湿性のある反射率の高いシートを貼って、その熱を排熱することです。それらに関する実験を種々行っています。

それらによって、熱中症の防止対策を行っています(図2)。

図1

(図2)

体内の熱を血液で頭部・手・足に送り、放熱している。ただし高齢者は血管が拡大できないため、手・足に熱を運べない。そのため体内の温度が下がらないので不健康な状態になる。

シーズ提供大学

福岡大学(産学官連携センタ)
福岡市城南区七隈8−19−1
tel 092−871−6631