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大学発 研究成果・テーマ情報

九州産業大学工学部建築学科 助教授 江上徹氏

九州産業大学工学部建築学科 助教授 江上徹 氏

住み手とつくり手の共同の住まいづくり

シーズの概要

生産と消費の分離の普遍化、これが近代という時代の特質です。住まいづくりも例外ではありません。洋の東西を問わず、前近代の時代まで住まいづくりは住む人自らの仕事でした。近代社会はこのシステムを突き崩してゆき、専門業者・団体による住宅生産や供給の形態を生み出して来ました。しかし、住み手=家族の形態や要求が多様化して来た今日、画一的な住宅に結びつき易いこの近代のシステムが、逆に一面では限界を見せ始めています。テレビ画面を彩る数多くの住まいづくりやリフォーム等に関する番組、書店に所狭しと置かれている住居・住生活関連の書籍等がこうした状況の変化の一端を示しています。住み手の思いや要求がより直接的に、より自由に反映できる住まいづくりのあり方が今、求められています。私達の研究室ではこのような問題意識に基づいて、住み手や大工・工務店へ如何にして必要な住情報を適切に届けることができるかという住情報に関する研究や、住み手とつくり手の共同の学習会活動を行って来ました。

産業技術化の背景

このような研究に踏み込むきっかけを作ったのは、1990年から91年にかけて、九州七県に建てられた新築住宅1878戸のプランを収集して行った住居の地方性に関する研究でした。そこで驚かされたのは、住宅計画学の常識からすると何でこうなるの?≠ニ言いたくなるようなひどいプランが少なからずあったことです。その背景にはつくり手側にも住み手側にも、住まいづくりに必要な住情報が届けられていないということがあると思われ、上記の住情報に関する研究を行い、公共的な機関による総合的住情報センター設置の必要性を提起しました。横浜や神戸、大阪等では実現していますが、福岡ではまだです。

もう一つの背景は、家族や個人のあり方が変わり、住居への関心の質が変化している点です。ともかく家が欲しいという段階から、家族する¥黷竡ゥ己確認・自己表現の場としての住居が求められるようになっています。このことが新しい住まいづくりへと人々を向かわせています。

今後の展開

この1年余り、福岡でもウィークエンドホームズやASJ等による、建築家を介在させた新しい住まいづくりが始まっています。私達の住宅学習会の活動も3年目を迎えます。今後も上記の企業活動も含め、住み手とつくり手の共同の住まいづくりの様々な可能性を検討していこうと考えています。

シーズ提供大学

九州産業大学(産学連携支援室)
〒813-0004 福岡市東区松香台2−3−1
tel 092−673−5501

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