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食中毒の予防(ノロウィルスなど)

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食中毒の予防(ノロウイルスなど) 2012年8月号より

岸原 康浩
国立病院機構 九州医療センター 総合診療科科長

日本病院総合診療学会理事、医学博士
2005年より国立病院機構九州医療センター総合診療科科長に赴任し現在に至る。
一昨日生ガキを食べていますが、本日午前中より発熱と嘔吐が出現し医療機関を受診したところ、ノロウイルス感染症が強く疑われると診断されました。家庭には2歳の子供がいること、祖母が老健施設にいる旨お話ししたところ十分に注意するよう言われました。 具体的にはどのようなことに注意すれば良いのでしょうか?
症状からすると病名はおそらく「労作性狭心症」と考えられます。

ノロウイルスは冬場に流行する食中毒の原因病原体ですが、夏は気温や湿度がともに高く、食中毒の原因となる細菌(腸管出血性大腸菌、カンピロバクター、サルモネラなど)が増殖しやすい季節です。今回はノロウイルスの注意点を中心に食中毒の予防について説明します。

毎年11月頃から翌年の4月にかけて、ノロウイルスの感染を原因とするウイルス性のおう吐・下痢症が流行します。特に保育園(所)、幼稚園、小学校などの子ども達が集団生活を送っている施設では、内部でヒトからヒトに感染し、爆発的に流行することがあります。ノロウイルス感染症は、カキなどの2枚貝の生食による食中毒が有名ですが、保育園(所)、幼稚園、小学校などで発生した集団感染の大半は、誰かがまずノロウイルスに感染し、施設内でヒトからヒトへ感染して拡がっていくというものです。このヒトからヒトへの感染力はきわめて強力です。成人では一過性の感染で終息しますが、高齢者では脱水等で重症化する場合もあり社会問題になることもあります。食習慣の問題もあって、毎年発生するノロウイルス感染の流行を阻止することは残念ながら不可能ですが、その流行を最小限に食い止めるために、ノロウイルス感染症の予防方法、家庭における注意点等を以下に挙げてみました。

感染者より排泄された糞便および吐物は、感染性のあるものとして注意が必要です。下水より汚水処理場に至ったウイルスの一部は浄化処理をかいくぐり、河川に排出され、海でカキなどの二枚貝類の中で濃縮されます。汚染されたこれらの貝類を生のまま、あるいは十分加熱しないまま食べると、再びウイルスは人体に戻り、感染を繰り返すことになります。一般に、加熱した食品であればウイルスは完全に失活するので問題はありませんが、サラダなど加熱調理しないで食する食材が感染源となります。例えば、汚染された貝類を調理した手や包丁・まな板などから、生食用の食材に汚染が広がる可能性があります。よって台所のフキンやまな板などの清潔を普段から保つことは重要です。また最近の報告では、ノロウイルスの感染者を看護や世話をする機会に、患者の吐物、便などから直接感染するヒト-ヒト間の感染があることも明らかにされています。

糞口感染するウイルスですので、食品衛生上の対策としては、食品の取り扱いに際して入念な手洗いなど衛生管理を徹底すること、食品取扱者には啓発、教育を十分に行う事が大切です。

身近な感染防止策としては手洗いの励行がとりわけ重要です。また吐物など、ウイルスを含む汚染物の処理にも注意が必要です。

治療としてはノロウイルスの増殖を抑える薬剤はなく、整腸剤や痛み止めなどの対症療法のみです。腸管出血性大腸菌やカンピロバクターなどによる細菌性食中毒の際は抗菌薬が必要な場合もあります。

食中毒は簡単な予防方法をきちんと守れば予防できます。それでも、もし、お腹が痛くなったり、下痢をしたり、気持ちが悪くなったりしたら、かかりつけのお医者さんに相談しましょう。


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