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大人もかかる子どもの感染症

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HOME >  会員サービス >  健康Q&A >  大人もかかる子どもの感染症

気をつけよう:>大人もかかる子どもの感染症  2012年6月号より

佐藤 和夫
国立病院機構 九州医療センター 小児科医長・周産期センター長
医学博士、九州大学臨床教授

日本小児科学会(専門医)、日本周産期・新生児学会(新生児専門医)NPO子どもとメディア代表理事
1982年九州大学医学部卒業
2000年より現職。
平成19年は、関東の大学を中心に麻疹が大流行し、多くの大学が休校処置をとり、大変な騒ぎとなりました。麻疹は子どもの病気と思っていましたが、成人でも麻疹にかかるのはどうしてでしょうか。
1.大人がかかる理由:終生免疫が成り立たない時代
 一度獲得した免疫も時間とともに低下しますが、周囲に流行がある場合は同じ病原体と接触して免疫が強くなります。以前は、このブースター効果によって生涯かからない状態(終生免疫)が保たれていました。麻疹と接する機会がなくなった現在では、ワクチンを接種していても免疫が低下して麻疹にかかってしまうのです。終生免疫が成り立たない時代になったのです。大学生に麻疹が流行するのはこのためです。気をつけたい、大人もかかる子どもの感染症として、麻疹と百日咳についてご説明します。
2.成人麻疹:重篤な感染症
 感染力は極めて強く、肺炎や中耳炎、まれに脳炎を合併して死亡することがあり、かつては「命定め」と恐れられていました。近年は成人死亡例が増えていますし、妊婦さんは早産や流産することがあるので大きな問題です。諸外国はワクチン2回接種と高い接種率で既に麻疹の流行はみられなくなっています。残念ながら日本では接種率がまだ十分でありません。1歳の誕生日のプレゼントに麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)を接種してください。一方、日本でも平成18年6月から1歳児および小学校就学前の1年間の2回接種になりました。2回接種したこども達は大人まで持続する免疫を獲得することができます。それ以前の世代のために、平成20年度から5年間に限って、中学1年生および高校3年生にMRワクチンを接種する対策が実施されています。今年度(平成24年度)が最後の年です。成人麻疹を予防するために、是非、中1と高3の子どもにもMRワクチンのプレゼントをしましょう。
3.百日咳は大人がかかる病気:乳児の感染源
news_201206  図に示すように、ここ数年大きく変化し20歳以上が百日咳の4割を占めるようになりました。今や百日咳は大人がかかる病気なのです。発症してしばらくは風邪と大差なくその後長く咳が続き、診断が困難なために感染が広がってしまいます。乳児では百日咳は重症化し死亡する場合もあります。大人が乳児への感染源になるため注意が必要です。咳が長く続く場合は医療機関を受診してください。そして赤ちゃんには近づかないように気をつけてください。現在、成人の百日咳を予防するために学童期に接種する二種混合ワクチン(ジフテリアと破傷風)に百日咳を加える事が検討されています(諸外国では既に実施されています)。
4.職場の感染対策
必要に応じて大人もワクチン接種を受けることが大切です。当院では、採用時や毎年の健康診断で麻疹・風疹・水痘・ムンプスの免疫(抗体)を検査して、陰性の職員へはワクチン接種を勧めています。職場の感染対策の参考にしてください。

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