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心臓病が原因となる脳梗塞とそれを防ぐお薬

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心臓病が原因となる脳梗塞とそれを防ぐお薬 2011年11月号より

中村 俊博
国立病院機構九州医療センター 循環器科 科長

日本口腔外科学会専門医、指導医、日本顎顔面インプラント学会指導医
1986年九州大学大学院歯学研究院修了
1996年ドイツケルン大学留学
九州大学歯学部附属病院講師(口腔外科)を経て2002年5月から現職
高血圧と糖尿病で長年通院していますが、先日動悸があり検査したら心房細動と言われました。脳梗塞予防のためお薬を飲みましょうと説明されましたが、薬を飲まないといけないでしょうか。
心臓病が原因となる脳梗塞とは
 脳の血管が詰まって麻痺などの症状が出る病気が脳梗塞です。脳梗塞の原因の多くは動脈硬化ですが、心臓病が原因となる脳梗塞もあります。このようなタイプを「心原性脳塞栓」と呼びます。そして原因となる心臓病として「心房細動」という不整脈がとても重要なのです。
心房細動があるとどうして脳塞栓をおこすのか
 心房細動になると心臓の心房という部屋が1分間に数百回興奮を繰り返します。この結果、不規則でとても速い脈となるため、患者さんは動悸(ドキドキ感)や胸の不快を感じるわけです。一方、心房は空打ち状態になるため血液がよどみ、血栓と呼ばれる血の塊ができやすくなります。この血栓が心房から離れて流れてしまうと、どこかの血管を詰まらせることになります。これが脳の血管で起こった状態を心原性脳塞栓、すなわち心臓病が原因でおこった脳梗塞と呼ぶわけです。心原性脳塞栓は他の動脈硬化性の脳梗塞に比べると病状が重くなることが多く、別名「ノックアウト梗塞」とも呼ばれています。
心房細動は必ず脳梗塞をおこすのか
 心房細動を持つすべての患者さんが脳梗塞を起こしやすいというわけではありません。現在脳梗塞の起こしやすさを点数化して評価する「CHADS2(チャッズツー)スコア」がよく利用されています。心臓の働きが悪い(C)、高血圧症(H)、75歳以上(A)、糖尿病(D)にあてはまる場合をそれぞれ1点とし、過去に一過性であっても脳梗塞を起こしたことがある場合(S)を2点として、その合計点数で心房細動による脳梗塞の起こりやすさを予測するわけです。2点以上ある場合はリスクが高いと判断し、「抗凝固薬」と呼ばれる血液を固まりにくくする薬を飲んで脳梗塞を予防します。0点の場合は通常抗凝固薬は必要なく、1点の場合はお医者さんの判断で薬を飲むかどうかを決めます。
「抗凝固薬」とはどのような薬ですか
文字通り血液を固まりにくくする作用のある薬ですが、現在日本では「ワルファリン(商品名ワーファリン)」と「ダビガトラン(商品名プラザキサ)」という2種類の薬が利用可能です。ワルファリンはかなり以前から使用されてきたお薬ですが、心房細動による脳梗塞の予防効果が証明されています。しかし、使いにくい薬であることも事実で、例えば、ほどよい効果を得るために繰り返し血液検査が必要であり、また食事の影響も受けやすく、納豆やクロレラは食べてはいけないことになっています。さらに他の薬からの影響(相互作用といいます)も受けやすく、患者さんとお医者さんのどちらも注意しないといけない事が多い薬の代表です。一方ダビガトランは今年3月に発売された新薬で、ワルファリンの注意点をほぼ払拭したという利点を持ちます。しかし、まだお医者さんの使用経験が少なく、安全に使うための慎重な対応が求められています。
房細動があると言われた方へ
 今回の相談者は、CHADS2スコアは2点(高血圧、糖尿病)ということになり、心房細動があるのであれば抗凝固薬が必要と思われます。主治医の先生とよく相談して、ワルファリンかダビガトランの服用をご検討ください。

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