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お酒と糖尿病

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お酒と糖尿病 2011年3月号より

吉住 秀之
国立病院機構 九州医療センター代謝内分泌内科 医長

日本内科学会専門医、日本糖尿病学会専門医、日本糖尿病学会指導医、日本糖尿病学会学術評議員、1961年生まれ。九州大学医学部卒業。医学博士。糖尿病診療の他九州医療センターで診療情報管理センターの業務にも携わる。
高血圧に対する生活習慣の修正、薬物治療が専門分野。
50代男性。糖尿病で食事療法をして飲み薬も飲んでいますが、仕事柄酒席に出る機会が多くあります。アルコールを飲んではいけないでしょうか、飲むならどういうことに気をつければいいでしょうか、教えてください。
お酒を飲むと血糖値が上がるのでしょうか。
 ウイスキー、焼酎、ブランデーなどの蒸留酒以外の酒類には糖質が含まれています。例えば、発泡酒350ml、ビール350ml、日本酒(純米吟醸)1合、にはそれぞれアルコールが14.7g、12.8g、21.6g、糖質が12.7g、10.9g、7.3g含まれています。したがって短時間でビールをジョッキで飲むと血糖値は上昇します。
では糖質のない酒類ならいいのでしょうか。いいえ、実際にはアルコール摂取による食欲亢進作用と気分が大きくなる作用のため、しばしば過食となって血糖値が上昇することの方が多いようです。
では酒席ではご飯などをとらないようにすればいいのでしょうか。いいえ、糖尿病の飲み薬やインスリン注射をしている方の場合、糖質を食べずにアルコールを摂取すると低血糖を起こすことがあります。これはアルコールが肝臓から必要なブドウ糖を作り出すのを抑えること、お薬(スルホニル尿素薬)の分解を遅らせて作用を強めることがあるからです。低血糖はひどい場合は人事不省になるような意識障害を起こす場合がありますから、血糖値が上がらないからといって安心していいわけではないのです。
お酒は糖尿病以外にも悪影響を及ぼすでしょうか。
 はい。糖尿病や糖尿病に合併することが多い高血圧が動脈硬化を進めることはよく知られていますが、飲酒は少量でも高血圧に悪影響を及ぼします。また脳出血は飲酒量が多いほど発症リスクが高まりますし、脳梗塞も飲酒が中等量まで(日本酒換算で1日1.5合未満)ならばわずかに減りますが、過量になると逆に増加します。心筋梗塞などの冠動脈疾患の発病や死亡は適量ならば減少するとされていますが、日本酒換算で1日2合以上では女性の死亡のリスクを高めます。ワインがポリフェノールを含むため抗動脈硬化作用があると言われていますが、普段摂取する範囲ではお酒の酒類よりも摂取量の影響が大きいようです。
よい生活習慣あっての適度な飲酒を。
月並みな結論かもしれませんが、過食や栄養バランスの悪い食生活での過度の飲酒は糖尿病にとってはもちろん、健康にいいことはありません。社会生活においても適度な飲酒はいい人間関係を作るのに役立ちますが、度をすぎれば逆に壊す原因となるのと似ています。個人の飲酒量については主治医からの指示に従っていただきたいと思いますが、糖尿病においてある程度の飲酒が許可できるためには血糖コントロールが良好で、糖尿病をはじめ合併症がないか軽度であること、食事量などを調整する知識と自制心がある場合が原則であるといえるでしょう。

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