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お薬による胃潰瘍

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お薬による胃潰瘍 2011年2月号より

原田 直彦
国立病院機構 九州医療センター光学診療部長

国立病院機構 九州医療センター 日本消化器病学会専門医・指導医 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
昭和59年、鹿児島大学医学部卒業。九州大学第三内科入局。九州大学等の勤務を経て、平成18年より現職。
こんな患者さんがいらっしゃいました。
70歳男性。40歳頃に胃潰瘍で吐血したことがあり、しばらく胃潰瘍治療薬を飲んでいましたが、ヘリコバクター・ピロリ除菌療法に成功してからは胃潰瘍治療薬を止めています。昨年、近くの診療所で「狭心症」と言われ、血液をサラサラにする薬としてアスピリン(低用量)を処方されました。薬を飲み始めて1週間後位から胃の重い感じが続き、今朝は黒い便が出たため消化器科を受診されました。
診断
 この方は、消化器科診察の後、胃カメラを指示され「胃潰瘍」が見つかりました。黒い便は胃潰瘍からの出血によるものでした。胃潰瘍治療薬(プロトンポンプ阻害剤)が処方され、症状は改善しました。
 「胃潰瘍」の症状は、みぞおちの痛み、胃の重たい感じ、背中の痛み、吐き気、黒い便などです。
 「胃潰瘍」を診断するには胃カメラと胃透視があります。胃透視で異常があれば胃カメラをする必要がありますが、最近では二度手間を避けるために胃カメラだけをすることが多診断症例くなっています。胃カメラであれば「胃潰瘍」からの出血に対して止血をすることができますし、「胃癌」との区別をするために組織検査をすることもできます。
 「胃潰瘍」には二つの大きな原因があります。一つは、細菌(ヘリコバクター・ピロリ)、もう一つは、薬剤(痛み止め(非ステロイド性抗炎症剤)、血液をサラサラにする薬(抗血小板剤:アスピリン))です。この患者さんは、細菌(ヘリコバクター・ピロリ)は除菌されていますので、胃潰瘍の原因は薬剤(アスピリン)と思われます。
 アスピリンには、痛み止めとしての作用の他に血液をサラサラにする作用がありますので、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞等の予防・治療のために用いられます。安価でよく効くお薬なので数多く処方されていますが、副作用として胃潰瘍や十二指腸潰瘍を引き起こすことが知られています。
 アスピリンを処方された方は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍ができないか注意しておく必要があります。アスピリンを飲み始めてからみぞおちの痛みや胃の重たい感じが出てきたら、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の可能性がありますので、消化器科を受診してください。
 以前に胃潰瘍や十二指腸潰瘍を起こしたことがある方が、アスピリンを服用すると潰瘍が再発しやすいと言われていますので特に注意が必要です。胃潰瘍・十二指腸潰瘍をしたことがある方でも、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞治療等のためにアスピリンを服用しなければならない場合があります。どうしてもアスピリンを服用しなければならない場合には、胃潰瘍・十二指腸潰瘍を予防する必要があります。最近では、潰瘍治療薬(プロトンポンプ阻害剤)で胃潰瘍・十二指腸潰瘍がかなり予防できるようになってきました。胃潰瘍・十二指腸潰瘍をしたことがある方が、アスピリンを処方された際には担当医師にご相談ください。アスピリン以外の痛み止めでも胃潰瘍・十二指腸潰瘍ができやすいので同じようにご相談ください。

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