福岡商工会議所/Fukunet/経済 経営 ビジネス情報

  • ENGLISH
  • リンク
  • サイトマップ
  • アクセス
  • 本日の予定
  • お問い合わせ
文字サイズ
  • 文字サイズ小
  • 文字サイズ中
  • 文字サイズ大

高血圧と認知症の関係は?

福商の活動
よかぞう 福岡商工会議所 Facebook

このページに
「いいね!」

SSL GMOグローバルサインのサイトシール

このサイトはグローバルサインにより認証されています。
SSL対応ページからの情報送信は暗号化により保護されます。

HOME >  会員サービス >  健康Q&A >  高血圧と認知症の関係は?

高血圧と認知症の関係は? 2011年1月号より

土橋 卓也
国立病院機構 九州医療センター 高血圧内科医長、 臨床教育部長 九州大学医学部臨床教授

国立病院機構 九州医療センター 日本消化器病学会専門医・指導医 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
昭和59年、鹿児島大学医学部卒業。九州大学第三内科入局。九州大学等の勤務を経て、平成18年より現職。
日本内科学会認定医、日本高血圧学会専門医、日本循環器学会認定専門医、日本腎臓学会認定専門医、日本医師会認定産業医、日本高血圧学会監事、日本老年医学会評議員、1955年生まれ。九州大学医学部卒業。03年4月より現職。
高血圧に対する生活習慣の修正、薬物治療が専門分野。
認知症について
以前は痴呆と呼ばれていましたが、今は認知症と呼んでいます。大きく脳梗塞など脳血管障害に基づく脳血管性認知症と変性疾患によるアルツハイマー型認知症に分けられますが、両者が混合したタイプも少なくありません。認知症に対する簡便なスクリーニングとして「改訂長谷川式簡易知能評価スケール」(HDS-R)やミニメンタルステート検査(MMSE)などがあり、頭部MRI検査など形態的検査と合わせて診断がなされます。認知症の進行を遅らせる効果が期待できる薬剤もありますので、物忘れなどの症状が気になる方は、早めに専門医を受診されることをお勧めします。
高血圧と認知症との関係
 以前は「認知症を発症した患者さんの血圧は低い」という報告を根拠に「血圧が低い方が、あるいは血圧を薬AQで下げると認知症になりやすい」と考えられた時期がありましたが、最近の疫学調査では、中年期に血圧が高い人ほど高齢者になってから、認知機能が低下しやすいことが明らかにされ、さらに高血圧の治療によって認知症の発症が少なくなることも明らかとなりました。高血圧を薬で治療した場合、脳血管性認知症だけではなく、アルツハイマー型認知症も減少するという興味ある報告もあります。したがって、高血圧を放置すると認知症になりやすく、きちんと治療を受けると予防できるということは今や常識と言えます。
 65歳未満の高血圧の方は病院で測定した血圧が130/85mmHg未満、65歳以上の方は140/90mmHg未満、糖尿病や腎臓病がある方、心筋梗塞を起こしたことがある方は130/80mmHg未満を目標として適切な治療を受けることが重要です。また最近、病院で測った血圧は正常でも家庭で測定した血圧が高い、いわゆる「仮面高血圧」が脳卒中などのリスクとなることが明らかになっています。特に朝の血圧が大切ですので、定期的に測定し、主治医に報告するよう心がけましょう。
認知症にならないために
 「長谷川式簡易知能評価スケール」を開発した長谷川和夫先生は、認知症になりやすい危険因子として高血圧の他に高脂血症、肥満、糖尿病などの生活習慣病の存在、過脂肪食、高カロリー食、運動不足、喫煙などの生活習慣を挙げています。逆に予防的に働く因子として運動、魚・果物・野菜の摂取、対人交流、文章の読み書き、などが挙げられます。思い当たる項目がある方は、少しでも認知症にならないように生活習慣の見直しをするとともに、高血圧、高脂血症など、症状がないため放置しやすく、気づいた時には合併症を起こしていたという、いわゆる「サイレントキラー」と言われる生活習慣病に対して適切な治療を受けることが大切です。

前のページへは、ブラウザの戻るボタンでお戻りください。