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全身麻酔が必要となるときのために

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全身麻酔が必要となるときのために 2010年2月号より

田中 宏幸
国立病院機構  九州医療センター 麻酔科医長  手術部部長

日本麻酔科学会(指導医・専門医)  厚生労働省認可麻酔科標榜医  医学博士
1963年生まれ。大分医科大学卒業。九州大学麻酔科蘇生科勤務、集中治療部勤務等を経て2007年より現職。
55歳男性。胃切除の手術を受けることになりました。現在、高血圧と糖尿病があり、かかりつけのクリニックに定期的に通っています。手術時の麻酔について教えてください。
どのような麻酔を行いますか?
 胃切除の際は、全身麻酔を行います。手術中は、全身麻酔薬を常に使用していますから、手術途中で目が覚めることや、痛みを感じることはほとんどありません。手術終了後、全身麻酔からの覚醒に10分から30分くらいかかります。覚醒までの時間は、使用した麻酔薬の種類、使用量等により個人差があります。全身麻酔中は麻酔薬の影響により自分自身で呼吸をすることができなくなるため、人工呼吸を行います。また、手術後の痛みを抑えるために、硬膜外麻酔という方法を併用します。この麻酔は背中の背骨近くに注射をし、脊髄という神経の近くに細いカテーテルを埋め込みます。このカテーテルから痛み止めの薬剤を使用することで、手術後の痛みを和らげます。
全身麻酔とはただ眠っている状態なのですか?
 全身麻酔中の眠りは、夜眠っている状態とは全く異なります。手術はとても大きな刺激や痛みを伴います。これらの刺激を抑えるために全身麻酔を行います。しかし、全身麻酔薬それ自体も非常に作用の強い薬剤のため、血圧低下など体に大きな負担がかかります。人工呼吸も行っていますので、麻酔中は体にとても大きな負担がかかっています。全身麻酔とは体にかかるこれら多くの負担から体を守るために、様々な方法で体の反応をコントロールしている状態です。
手術前にすべきことはありますか?
 手術が決まったその日から禁煙をしましょう。喫煙されている方の全身麻酔では、手術中・手術後に肺の合併症が多くなるといわれています。2ヶ月以上の禁煙が理想ですが、禁煙が難しい場合でも喫煙本数を減らしたり、数日間でも構いませんので禁煙をしてください。
 もう一つのお願いは、歯の治療を行ってください。全身麻酔中に人工呼吸をするときは喉の奥(声帯の奥)に人工呼吸の管を入れます。この管を入れるときは、金属の道具を使用して口を大きく開きます。金属の道具が前歯(特に上あごの歯)に強く当たるため、前歯がぐらついている場合や義歯の場合は、歯が抜けることや義歯の一部が欠けることがあります。前歯にぐらつきがある場合は、歯科医院で前歯の固定をすることで歯の損傷を未然に防ぐことが出来る場合があります。
定期服用している薬剤はどうしますか?
 薬の種類に応じて、手術前に中止する薬と手術当日まで内服する薬があります。例えば、抗血小板薬などの血液をさらさらにするような薬は、手術の何日か前に中止します。また、糖尿病の薬は手術前日まで内服することが多く、高血圧の薬は、手術前日または当日まで内服します。それぞれの薬により取り扱いが異なるため、担当医に定期服用している薬を告げ、指示を仰いでください。
その他に注意することは?
 かかりつけの信頼のおける医師のもとで、普段から健康管理をすることが大切です。高血圧の方は、血圧管理をきちんと行っておきましょう。糖尿病の方は、血糖管理をしっかり行いましょう。常日頃から健康管理を行うことで、麻酔中や手術後の合併症を減らすことが出来ます。もし合併症が発生したとしても、その程度を小さくすることが出来るでしょう。

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