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寒い冬、脳出血を起こす血圧上昇に要注意

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HOME >  会員サービス >  健康Q&A >  寒い冬、脳出血を起こす血圧上昇に要注意

寒い冬、脳出血を起こす血圧上昇に要注意 2010年1月号より

矢坂 正弘
国立病院機構  九州医療センター 脳血管内科 科長

日本内科学会専門医、日本老年医学会専門医、日本脳卒中学会専門医、日本脳卒中学会評議員、日本脳神経超音波学会理事。
1958年生まれ。熊本大学医学部卒業。05年4月より現職。脳血管障害における超音波検査や抗血栓療法が専門分野。
1月の寒いある日、入浴中にジンジンした異常感覚が右手に始まり右半身全体に広がった数分後に、右手と右足の力が抜けた患者さんが救急車で搬送されてきました。
寒くなると増える脳出血
 この患者さんは搬入時の血圧が210/110mmHgと大変高く、頭痛を訴えられ軽い意識障害と右半身感覚障害および右片麻痺を呈しておられました。血圧が高く、頭痛を訴え、突然脳局所症状(片麻痺や半身感覚障害など)が出現したことから典型的な脳出血(左視床出血)と診断し、頭部CT検査で確認しました。冬になって寒くなると、血圧が高くなって脳出血の患者さんが増えてきます。少々血圧が高いからとすぐに脳出血を発症されるわけではありませんが、高血圧を治療せずに放置しますと、脳出血が起こります。特に寒い冬、日中活動中、入浴中、排便中および精神的に興奮される場合など血圧が上昇すると、脳出血は起こり易くなります。
抗血栓療法中の方は特に注意が必要
 様々な血栓性疾患のために血を固まらせにくくする治療(抗血栓療法)を受けておられる方は特に注意が必要です。血が固まり難いので出血すると大出血になり易いからです。抗血栓薬としてワルファリンやアスピリンなどがあります。
脳出血の予防方法
 血圧のコントロールがもっとも大切です。高血圧の方で、食事や運動だけで血圧が低下しない場合は、降圧薬を内服して血圧を良好にコントロールすることが重要です。一般に病院測定血圧で高齢の方(65歳以上)は140/90mmHg未満に、高齢でない方(65歳未満)は130/85mmHg未満にコントロールするべきです。糖尿病、心筋梗塞および腎臓病の方はさらに低い血圧(130/80mmHg未満)を目標とします。自宅ではリラックスできるため病院測定血圧より、上の血圧(収縮期血圧)も下の血圧(拡張期血圧)も5mmHg低い値を目標とします。 血圧コントロール以外に血糖のコントロール、アルコール摂取量を控え目にすること、禁煙を行うことも重要です。血糖が高いと血腫が大きくなり易いことが知られています。アルコールを飲み過ぎて肝臓を悪くすると、肝臓で凝固因子が十分に作られないため血が固まりにくくなり血腫が増大します。喫煙によって脳内出血は2倍、くも膜下出血は3倍に増えることが明らかにされています。
脳出血を発症したら
 血圧の高い方が、突然麻痺や感覚障害を自覚し、頭痛を伴う場合は脳出血を疑います。できるだけ早く脳卒中専門病院を受診すべきです。急性期に増悪することも少なくないので、必ず救急車を要請します。病院では脳出血が確認されれば、降圧療法が行われ、脳の腫れを抑える薬が投与されます。ワルファリン療法中の場合はワルファリンの効果を打ち消す治療も行います。出血部位によっては血腫のサイズに応じて手術も考慮されます。急性期からリハビリテーションが積極的に行われ、急性期の病態が落ち着けば、回復期リハビリ施設へ転院してリハビリテーション中心の加療を受けます。脳出血の再発予防には徹底的な血圧管理が重要です。

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