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乳がん

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乳がん 2009年10月号より

藤井 輝彦
国立病院機構 九州医療センター 乳腺外科 医長 乳腺センター長 久留米大学外科学准教授

日本外科学会指導医、日本消化器外科学会指導医、日本乳癌学会専門医。
久留米大学医学部卒業。久留米大学外科学、同大学病理学、米国ペンシルバニア大学などを経て、平成18年より現職。
最近、左乳房にしこりがあることに気づきました。乳がんではないかと心配しています。どの科を受診したらよいでしょうか。また、乳房の検査について教えてください。
乳がんの診断
 乳がん検診で異常を指摘されたり、しこりなどの自覚症状がある場合は精密検査のできる乳腺外科あるいは乳腺科を受診していただきます。検診で異常があったり、しこりなどの症状があったからといって全てが乳がんというわけではありませんので、あまり心配せずに受診されてください。線維腺腫などの良性疾患でも乳がんと同じように検診異常やしこりが認められることがあり、重要なことはこれらの病変ががんであるかないかを的確に診断することです。診断の方法は視触診から始まり、マンモグラフィーなどの画像検査、そして針生検などの病理検査へとすすんでいきます。
視触診
 乳がんの症状はしこり、痛み、乳頭のびらん、乳汁分泌、腋窩(腋の下)リンパ節の腫大、乳頭の陥没などですが、最も多い症状はしこりです。一般的に表面が平滑で可動性が良好なしこりは良性の腫瘍であることが多く、一方、表面が凹凸不整で境界が不明瞭なしこりはがんの可能性があります。ただし、視触診だけでは正確な診断はできませんので、次に画像検査を行います。
マンモグラフィー
 乳房をはさんでX線写真をとります。乳房を斜め45度の角度で撮影するMLO撮影と頭尾方向撮影(CC撮影)の2方向撮影を行います。マンモグラフィーで乳房内に腫瘤(しこり)や微細石灰化がないかどうかをチェックし、腫瘤や微細石灰化が認められた場合はカテゴリー1から5に分類します。カテゴリーとは、カテゴリー1:異常なし、カテゴリー2:良性、カテゴリー3:良性と考えられるが悪性(がん)を否定できない、カテゴリー4:悪性(がん)疑い、カテゴリー5:悪性(がん)、となっています。
乳房エコー
 超音波を当てることにより乳房内にしこりがないかどうかを検査します。しこりの大きさを測定したり、しこりの形状や辺縁の状態などをみて良性か悪性かを鑑別します。
病理検査
 以上のように視触診、マンモグラフィーなどの画像検査を行い、乳がんが少しでも疑われるようなしこりであれば病理検査が行われます。以前は細胞を採取する穿刺吸引細胞診が行われていましたが、最近では針を使って組織を採取する針生検が主流となっています。顕微鏡でみて採取した組織の中にがん組織が認められれば、乳がんと診断されます。さらに、CT検査、骨シンチ、PET検査などを行い、リンパ節や他の臓器(たとえば肺、肝、骨など)に転移がないかを検索し、これらをもとに乳がんのステージが決められます。そして、そのステージに適した治療が行われることになります。
マンモトーム
 現在、日本でもマンモグラフィー検診が普及しており、非常に小さな病変が発見されるようになってきました。しかし、病変が非常に微小なため診断するのが容易ではない場合もありますが、最近、これらの微小な病変を的確に診断するのにマンモトームという検査が威力を発揮しています。マンモトームとは乳房のマンモグラフィー撮影を行いながら、病変部位をコンピューターで同定し、腫瘤や石灰化部分に針が自動的に刺入され、組織を吸引、採取するという検査方法です。少し太めの針を刺しますが、あとかたはほとんど残りません。採取された組織は病理検査がなされ、がんであるかないかを診断することができます。マンモトームは乳房エコー下でも施行可能です。このように微小な乳がんをマンモトームで診断することにより、早期乳がんをより多く発見できるようになりました。乳がんの診断で最も重要なことはいかに早期の状態で発見するかにつきると思いますので、定期的なマンモグラフィーによる乳がん検診を受けていただき、また、検診で異常があったり、少しでも気になる症状が乳房にある場合はすみやかに専門医の診察を受けることを強くお勧めいたします。

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