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変形性膝関節症の予防と治療

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HOME >  会員サービス >  健康Q&A >  変形性膝関節症の予防と治療

中高年の膝痛で一番多い病気変形性膝関節症の予防と治療 2009年6月号より

宮原 寿明
国立病院機構 九州医療センター 整形外科・リウマチ科科長

日本整形外科学会専門医・認定リウマチ医・運動器リハビリテーション医 日本リウマチ学会専門医・指導医・評議員 日本関節病学会・日本軟骨代謝学会評議員 日本リウマチ学会九州沖縄支部副支部長 九州大学医学部非常勤講師
九州大学医学部卒業。1980年九州大学整形外科入局。テネシー大学研究員、九州大学講師・助教授等を経て1998年より現職。
63歳の女性。5年前から両膝の痛みがあります。最初は立ち座りや歩き始めだけ痛かったのですが、最近では痛みが持続し、歩くのが苦痛です。2年前から正坐もできません。進行予防と治療法を教えてください。
変形性膝関節症とは
 加齢に伴って膝関節の表面を覆う軟骨は変性・摩耗します。これに肥満やアラインメント異常(O脚など)、関節適合性の不良など、力学的に過度の負荷がかかることによって起こります。軟骨は軟化・けばだち・亀裂を起こし、進行とともに菲薄化し、最終的には軟骨下骨が露出します。レントゲンでは関節の隙間がなくなってしまいます。周囲の余分な骨(骨棘)の形成や半月板の変性・断裂、滑膜の増殖(滑膜炎)、関節液の貯留(関節水症)も起きます。男女比は1対3.4と女性に多く発生し、日本では毎年100万人近くの患者さんが医療機関を受診している身近な疾患です。
最大の危険因子は肥満!
 年齢はこの病気の大きな危険因子です。加齢とともに軟骨の変性が進み、60歳代では半数の方にレントゲンで変化が認められます。特に女性では40歳代の早期から変化がみられます。また肥満は最大の危険因子です。歩行時の膝には体重の3倍の力がかかるため、体重が増えるとますます軟骨が傷みます。アラインメント異常も危険因子であり、O脚を呈する内側型関節症が大部分を占めます。
症状
 運動時、歩行や立ち座り、坂道、階段昇降などで痛みます。関節の腫れや炎症が強いと安静時痛も認めます。炎症が強いと関節液が貯留し、いわゆる「水がたまっている」状態となります。進行すると関節の動き(可動域)も悪くなり、正坐が出来なくなり、伸びも悪くなります。時には破れた半月板が関節にひっかかり、高度の疼痛と可動域制限をきたすこともあります。
保存的治療
 保存的治療を数カ月継続しても改善しなければ手術を考慮します。比較的初期で関節水症や半月板症状が主体の時は、関節鏡視下の関節内洗浄、滑膜切除や半月板の処置で症状が改善することがあります。また内側型関節症では骨切り術でO脚を矯正する手術もおこなわれます。変形と痛みが高度で日常生活が著明に制限されている場合には最終的に人工膝関節置換術をお勧めします。この手術では確実な除痛効果が得られます。手術後の膝は一般的には100度.130度曲がり、日常生活に必要な機能の回復が得られます。手術は、膝関節の前面に切開を加え、大腿骨・脛骨・膝蓋骨を人工膝関節の形状に合わせて骨切りを行ない、金属・ポリエチレンなどで関節面の置換を行ないます。術後は2日目より歩行と可動域訓練を開始し、手術後3週で目標まで膝が曲がり安定した歩行ができたら退院できます。また最近は最小侵襲手術といって、手術の創が10㎝前後の手術もおこないます。保存的治療から手術治療まで、不明な点は是非整形外科専門医にお問い合わせください。

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