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バセドウ病

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バセドウ病 2009年5月号より

小河 淳
国立病院機構 九州医療センター 代謝内分泌内科 診療科長

日本内科学会認定医・専門医 日本糖尿病学会専門医・指導医 日本内分泌学会専門医・指導医・評議員・九州地方評議員 宮崎大学医学部臨床教授
鹿児島大学医学部卒業。昭和59年九州大学第3内科入局。福岡市民病院、国立小倉病院等の勤務を経て、平成14年より現職。
このような患者さんがいました。32歳のOLの方で、ここ数ヶ月の間に、食事はほとんど変わっていないのに体重が3Kgも減ってしまい、体もだるく、汗もかきやすく、体を動かすと脈が早くなるということでした。また、最近イライラ感も強く仕事に集中できなくなり、近くのクリニックを受診したところ、甲状腺ホルモンが高いということで当科に紹介されました。諸検査からバセドウ病と判明し、内服薬を始めました。今は、その薬を1日1錠飲むことで甲状腺機能も正常化し、快適な生活を過ごされています。
バセドウ病とはなんですか?
 バセドウ病は、頸部にある甲状腺から甲状腺ホルモンが過剰に作られる病気です。女性に多い病気ですが、男性にも存在します。発病年齢は、20歳から30歳代が全体の過半数を占めます。原因は、甲状腺を無秩序に刺激する物質(抗体)が体内で作られ、この抗体が甲状腺を刺激し、どんどん甲状腺ホルモンを作らせてしまうことです
バセドウ病の症状はどんなものですか?
 甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、次のような症状が現れます。
  1. 食欲は亢進されるが体重が減少(ただし、10%の患者さんは、食べ過ぎて体重増加をきたすこともある)
  2. 倦怠感や易疲労感
  3. イライラ感などの気分変調や不眠
  4. 暑がり、汗をかきやすい
  5. 動悸や不整脈
  6. 排便回数の増加や下痢症状
  7. 筋力低下や手の震え
  8. 月経異常など。
また、程度の差はありますが、甲状腺が腫大して首が腫れてくることがあります。さらに、眼球突出が出現することもあります。
ほかに、甲状腺ホルモンが過剰になる病気がありますか?
 甲状腺ホルモンが高値を示す病気はバセドウ病以外にもいろいろありますが、日常診療でよくみかけるのが、甲状腺に急性炎症をきたした亜急性甲状腺炎や、橋本病といわれる慢性甲状腺炎のある時期に認められる甲状腺機能亢進症です。しかし、これらはバセドウ病と大きく治療方針が違いますので、はっきりと鑑別しなければなりません。
バセドウ病の治療について教えてください。
 治療にはいくつかの方法がありますが、具体的には内服薬治療、放射線ヨード治療、手術の3つの方法があります。それぞれの治療法にメリットとデメリットがありますが、日本ではまず内服薬による治療の開始が一般的です。しかし、この薬には比較的軽微な副作用(じんま疹や皮疹:2~5%)から重篤な副作用(白血球が減少する:0.2~0.5%、多発性関節炎、重症の肝障害、自己免疫性血管炎など)まで現れることがありますので、やはり内分泌専門の先生のところで、一度はしっかりとバセドウ病と診断をつけてもらい、治療を開始することが大事です。
この病気の時に妊娠してもよいのですか?
 バセドウ病は若い女性に多くおきる病気であり、妊娠との関連が問題となることがよくあります。まず言えることは、甲状腺ホルモンが高値の時は妊娠しづらいということです。また、たとえ妊娠したとしても流産になる頻度が高くなり、さらに奇形が生ずる可能性が高くなります。ですから、甲状腺ホルモンを正常化して妊娠することが重要です。内服薬が胎児に悪影響を与えることはありませんから、妊娠中でも甲状腺ホルモンが高値であれば内服薬の継続が必要です。

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