福岡商工会議所/Fukunet/経済 経営 ビジネス情報

  • ENGLISH
  • リンク
  • サイトマップ
  • アクセス
  • 本日の予定
  • お問い合わせ
文字サイズ
  • 文字サイズ小
  • 文字サイズ中
  • 文字サイズ大

おしっこが近いかた、要注意!

福商の活動
よかぞう 福岡商工会議所 Facebook

このページに
「いいね!」

SSL GMOグローバルサインのサイトシール

このサイトはグローバルサインにより認証されています。
SSL対応ページからの情報送信は暗号化により保護されます。

HOME >  会員サービス >  健康Q&A >  おしっこが近いかた、要注意!
~頻尿で膀胱がんがみつかることもあります~

おしっこが近いかた、要注意! 2009年1月号より

井口 厚司
国立病院機構 九州医療センター 泌尿器科 医長 医療管理企画運営部長 地域医療研修センター部長

日本泌尿器科学会(指導医、西日本支部評議員)、日本医療マネジメント学会評議員、医学博士。
1951年生まれ。鹿児島大学医学部卒業。鹿児島大学、九州大学泌尿器科にて臨床研修、九州大学助手、佐賀医科大学講師・助教授を経て、1996年より現職。
 58歳男性。半年ほど前から尿が近くなり、トイレに行きたいと感じると我慢ができないほどですが、行っても少ししか尿が出ません。尿の色は変わりないのに、排尿の時に尿道の不快感があります。友人から前立腺が悪いのだろうと言われて、市販の漢方薬を服用していましたが効果なく、泌尿器科を受診しました。
 初診時の尿検査では尿潜血がわずかに認められ、尿細胞診で尿中に癌細胞があることが判明、その後の検査で膀胱上皮内癌と診断されました。病変は膀胱内に広範囲に広がっていましたが、膀胱摘出には至らず、現在膀胱内に薬液を注入する治療を行っています。
診断:関節リウマチ
頻尿の原因は様々です
 ひとくちに尿が近い(頻尿)と言っても、その原因は様々であり、中には怖い病気が隠れている場合もあります。頻尿の原因には、膀胱炎,膀胱がん,膀胱結石など膀胱の病気、脳血管障害やパーキンソン病、脊椎疾患など脳神経の病気、前立腺肥大症や前立腺癌などの前立腺の病気、膀胱結核や間質性膀胱炎のような特殊な膀胱炎による膀胱容量の減少、妊娠や腹部腫瘤による膀胱圧迫、尿量増加(糖尿病による多尿や加齢による夜間尿量増加)、睡眠障害、心因性などがあり、専門的な検査が必要な場合も少なくありません。原因がはっきりしない場合や症状がなかなか治らない場合には、泌尿器科専門医を受診する必要があります。
膀胱がんの診断
 膀胱がんは肺癌や大腸癌、前立腺癌などと同様に年々増加しています。膀胱がんの症状は、痛みなどの症状を伴わない肉眼的な血尿が最も多いのですが、何か月かに一度しかみられないといった間歇的血尿ですので見過ごさないように注意が必要です。1~2日で自然に尿がきれいになったからといって安心してはなりません。また、膀胱がんの中でも特殊なものとして膀胱上皮内癌がありますが、これは血尿よりも頻尿や膀胱炎症状でみつかる場合も少なくありません。
膀胱がんの治療
 早期にみつかった表在性のがんであれば内視鏡による手術が可能ですが、膀胱がんは膀胱内のあちこちから発生する性質があるために、術後の再発率が高いのが特徴です。がん細胞が膀胱の壁に潜り込んだ浸潤性の膀胱がんの治療には膀胱全摘が行われますが、膀胱を摘出すると尿路変更により腹壁に人工肛門のような尿の排出口(ストマ)をつくる必要があります。最近は症例によっては抗癌剤治療により完治する場合や、膀胱を摘出しなければならない場合でも腸でつくった膀胱(代用膀胱)により、従来どおり尿道から排尿できるような手術も行われています。
 また、膀胱上皮内癌は細胞の悪性度が高いのが特徴で、放っておくと大部分が浸潤癌になると言われています。早期であれば、本症例のように膀胱内にBCGのような薬液を注入して治療することができます。
膀胱がんを早く発見するには
 尿の色がおかしいと感じたり、排尿に異常を感じたりした時、あるいは膀胱炎がなかなか治らないといった場合には、素人判断はせずに、とにかく早い時期に泌尿器科専門医を受診することが大切です。

前のページへは、ブラウザの戻るボタンでお戻りください。