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飲酒と食道癌

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飲酒と食道癌 2008年12月号より

原田 直彦
国立病院機構 九州医療センター 消化器科 医長

日本消化器病学会専門医・指導医・評議員 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医・評議員 昭和59年、鹿児島大学医学部卒業。九州大学第三内科入局。九州大学等の勤務を経て、平成18年より現職。
59歳、男性。営業部門の会社員。煙草は若い頃から吸いません。若い頃はお酒に弱く、ビール1杯で顔が真っ赤になっていましたが、飲んで鍛えて強くなりました。今では毎晩ビール1缶と焼酎2合の晩酌を続けています。3ヶ月程前から、冷たいものを飲むと食道にしみる感じがし、1ヶ月前からは、食べ物が胸で引っかかる感じがします。煙草は吸わないので食道癌になることはないと思ってはいますが、心配なので消化器科を受診しました。
その病気は…
 消化器科では、診察の後、胃カメラを指示されました。胃カメラで食道中部に腫瘍がみつかり、組織検査の結果「食道癌」と診断されました。後日、入院して精密検査をしたところ、食道周囲のリンパ節転移が見つかりましたが、他の臓器への転移はありませんでした。近く手術の予定です。
 「食道癌」とは、食道粘膜にできた悪性腫瘍(食道扁平上皮癌)です。その症状は、熱い物・冷たい物を飲んだ際のしみる感じ、物がつかえた感じ、等です。早期には、全くの無症状です。物がつかえた感じを自覚する場合には、かなり進行した状態です。
 「食道癌」を診断するには胃カメラを受ける必要があります。胃カメラで病変が見つかれば、その場で組織検査をすることができます。
お酒に弱い人は要注意
 「食道癌」は、男性に多く、以前から煙草が原因と言われてきました。しかし、最近の研究では、お酒も煙草以上に大きな原因であることがわかってきました。
 お酒に強い人(酒豪)もいれば、全くお酒が飲めない人(下戸)もいます。その中間には、この患者さんの様に若い頃はあまり強くなく、すぐ赤くなっていたのに、お酒を習慣的に飲み続けて強くなった人もいます。実はここに問題があるのです。
 お酒のアルコールを分解する過程でアセトアルデヒドと言う物質が発生します。アセトアルデヒドは、お酒を飲んで赤くなる原因物質であり、癌を発生させる毒物でもあります。アセトアルデヒドも分解されるのですが、アセトアルデヒドを分解する力は体質によって大きく違います。アセトアルデヒドを分解する力が強い体質の人は酒豪で、分解する力がとても弱い体質の人は下戸になります。
 若い頃、お酒で顔が赤くなっていた人は、アセトアルデヒドを分解する力が弱い体質なのですが、お酒を飲み続けると、お酒に強くなり、飲んでも赤くならなくなってしまうのです。体質は変わらないのに、お酒に強くなったと勘違いして飲み続けると、アセトアルデヒドは体に多く蓄積し、食道癌を引き起こすのです。食道癌だけではなく、咽頭癌の原因にもなることがわかっています。

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