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新型インフルエンザ

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新型インフルエンザ 2008年11月号より

小林 良三
国立病院機構 九州医療センター 救急部長、広域災害担当、院内感染防止対策室ICD

1979年 久留米大学医学部卒業
久留米大学医学部附属病院 第一外科、高度救命救急センター、川崎医科大学附属病院 高度救命救急センター勤務後、2001年より現職
専門 救急医療、災害医療、感染管理、 日本救急医学会指導医、日本感染症学会ICD
委員●福岡県災害時対策プロジェクト委員会 ●福岡地域救急業務メディカルコントロール協議会 ●佐賀地区「緊急被ばく医療ネットワーク検討会」
インフルエンザが流行する時期となりましたが、話題の鳥インフルエンザや新型インフルエンザについて、教えてください。
新型インフルエンザは、毎年流行するインフルエンザと何が違うの?
 毎年流行するインフルエンザウィルスはA型、B型、C型の3つの型に分けられます。現在、人で多くの感染者を出して猛威を振るうのは通常A型で、H1N1(ソ連型)とH3N2(香港型)です。A型ウィルスには、ウィルス表面の2つの糖蛋白質[ヘマグルチニン(H1~H15の15種類)とノイラミニダーゼ(N1~N9の9種類)]の組み合わせによって、理論的には135種類の亜型(H○N○)が存在します
 自然界において、この亜型はカモ、アヒルなどの水鳥を中心とした多くの鳥類に感染し「鳥インフルエンザ」となるのです。その中でH5N1という株を「高病原性鳥インフルエンザ」といい、ニワトリやカモなどが死亡してしまうほどの強い病原性を持ち、その死亡率は100%という特徴を持ちます。この「高病原性鳥インフルエンザ」は、今のところヒトからヒトへの感染は基本的にないとされていますが、高病原性鳥インフルエンザのウィルスが人から人へ感染するウィルスに変化して「新型インフルエンザ」となる危険性が高まっているとWHOは警告しているのです。
新型インフルエンザは、どのような症状ですか?
 鳥インフルエンザが新型インフルエンザになるには、次のような2つの仕組みがあるといわれています。
  1. 鳥インフルエンザウィルスが人や鳥類の体内で変異し、人から人へ感染するウィルス(新型インフルエンザウィルス)になる。
  2. 人やブタが、人のインフルエンザウィルスと鳥インフルエンザウィルスに同時に感染し、それぞれが混ざり合い、人から人へ感染するウィルス(新型インフルエンザウィルス)になる。
などから、新型インフルエンザは人の間で急速に広がり、短期間で地球全体に蔓延することが懸念されています。海外で鳥インフルエンザから人への感染が確認されていますが、人から人への感染は基本的にはなく、現在のところ新型インフルエンザは世界中どこにも出現していません。
新型インフルエンザは、どのような症状ですか?
 インフルエンザの症状は、高熱、咽頭痛、咳、筋肉痛などです。高熱で発症するのが特徴ですから、発熱がなければそれ以外の症状があっても、通常インフルエンザは考えられません。また、東南アジアなどでの「高病原性鳥インフルエンザ」は、鳥や死んだ鳥と直接接触した人だけに限られた感染です。直接人に感染した場合、感染力は非常に弱いのですが、症状は極めて強いという特徴があります。人への感染事例では、発熱、咳など、人の一般的なインフルエンザと同様の症状に加え、60%以上の感染者に下痢が認められています。また、結膜炎、呼吸器症状や多臓器不全に至る重症なものまで様々で、死亡の主な原因は肺炎だったと報告されています。現在、新型インフルエンザも同様の症状が考えられますが、まだ発生していない状況では確定した症状ではありません。
健康Q&A
インフルエンザ感染の予防は?
 インフルエンザ感染を予防するためには、ウィルスに暴露されないようにすること、感染者と接触しないことが基本となります。通常のインフルエンザは、感染した人の咳、くしゃみ、つばなどが飛沫(飛び散る)するとともに放出されたウィルスを吸入することによって感染します。新型インフルエンザもインフルエンザの一種ですから、通常のインフルエンザと同様の感染形態となることが想像できます。
 すなわち、次に挙げるようなことは有効だと考えられます。
  1. 感染流行地にはいかない。
  2. できる限り人ごみは避ける。 /li>
  3. 睡眠や栄養を充分にとって抵抗力を高める。/li>
  4. 外から帰ったら手洗い・うがいをする。/li>
  5. 室内の空気を頻繁に換気する。/li>
  6. 毎年のインフルエンザワクチン接種を受ける。/li>
しかし、最も大事なことは、新型インフルエンザが国内で発生したかどうかの情報であり、段階的な行政の指示に注意し、皆がパニックにならないように行動することです。
人が新型インフルエンザに感染する可能性は次の場合です。
  1. 新型インフルエンザが発生している外国で、感染者または患者に接触した場合。
  2. 新型インフルエンザが国内で発生しだし、感染者または患者に接触した場合。
季節性(通常型)インフルエンザワクチンと新型インフルエンザワクチン
 インフルエンザワクチンは、毎年その冬に流行すると考えられるウィルスの種類をWHOが発表しており、通常はH3N2株(香港株)、H1N1株(ソ連株)、およびB型インフルエンザウィルス株の3系統のウィルス株に対してワクチンが製造されています。各株の無数に近いくらいの変異株の中から、翌年度に発生する可能性の高い株が、ワクチン株として選定されます。完全にワクチンと流行株が一致したなら感染予防効果は大きくなりますし、もし一致していなくても新型インフルエンザ発生の危険性を少しでも減らし、症状の軽減や死亡率を下げる効果があるなどの理由で、予防接種は推奨されます。
 現在、「新型インフルエンザ用のワクチン」は、新型インフルエンザウィルスが存在しないため、ありません。その製造には、新型インフルエンザウィルスが発見されてから少なくとも6カ月がかかります。このため、大流行(パンデミック)第一波には間に合いませんので、日本を含む先進国では、これまでの鳥から人へ感染した事例から分離されたウィルスA/H5N1亜型ウィルスを元に「プレパンデミックワクチン」が作成されており、状況によっては、少なくとも基礎免疫をつけるために接種することが考えられ、準備されています。
新型インフルエンザが日本国内(福岡県内)で発生したら?
 新型インフルエンザが国内で発生したことが確認されたら、県・市行政により指定された保健所に「新型インフルエンザ相談窓口、発熱相談センター」が設置されることになっています。周辺に新型インフルエンザ患者が発生しているとの正確な情報があり、その環境に身を置いた場合、もし10日以内に発熱を呈したならば、まず保健所の「新型インフルエンザ相談窓口、発熱相談センター」に相談してください。この時点で、感染症指定病院には「発熱外来」が設置され、診察を行うことになっており、「新型インフルエンザの疑いが強い場合」には、感染症指定病院への入院措置などがとられ、新型インフルエンザ発生の早期には感染の拡大防止が図られます。

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