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膵炎

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―お酒の飲みすぎや暴飲暴食を避け規則正しい生活を-

膵炎 2008年8月号より

村中 光
国立病院機構 九州医療センター 臨床研究センター長

日本医学放射線学会専門医、日本消化器病学会専門医・指導医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化器病学会評議員、日本放射線専門医会理事、国立病院機構臨床研究部長・センター長協議会会長
1976年九州大学医学部卒業 2008年4月より現職
腹部画像診断、内視鏡治療を専門分野とするが、膵臓病の診断と治療はライフワーク
宴会で少し飲みすぎた日の夜、突然の腹痛で救急病院へ運ばれました。幸い1週間の入院で退院できましたが、膵炎との診断でお酒の飲みすぎや、食べすぎに注意するように言われました。膵炎とはどんな病気ですか?また日ごろどういうことに気をつければいいですか?
診断
 膵炎は一般に中年の働きざかりの男性に多い病気で、病気の起こり方や経過の違いにより急性膵炎と慢性膵炎に大きく分けられます。
急性膵炎とは
 膵臓の働きは、タンパク質を分解するトリプシン、澱粉を分解するアミラーゼ、脂肪を分解するリパーゼなどの消化酵素を含む膵液を分泌する外分泌機能と、血糖をコントロールするインスリンに代表されるホルモンを分泌する内分泌機能に分けられます。通常、膵液は十二指腸に流れこみ、ここで胆汁と交じり合って初めて活性化し、消化機能を発揮する仕組みになっています。ところが、何らかの原因で膵臓内部で膵液の活性化が起こり、膵臓自体や周囲の組織が消化され溶けてしまう状態が急性膵炎です。原因は腹部手術、薬物、高脂血症、ウイルス感染、原因不明の特発性など様々ですが、最も頻度の高いものは、胆石とアルコールの過飲です。
急性膵炎の症状
 急性膵炎の典型的な症状は、突然発症し次第に増強する激しい痛みです。多くの場合吐き気や嘔吐を伴い、背中や腰あるいは腹部全体が痛むこともあります。軽症の場合は2-3日で腹痛はおさまりますが、重症化すると多臓器の機能不全へと発展し、ショックに陥ります。急性膵炎は、死亡率が全体で20%前後、重症膵炎では50-70%にのぼるといった報告もある大変怖い病気ですので、緊急の治療が必要です。急性膵炎は通常一過性で、膵組織にダメージを残さず完治しますが、大量飲酒を続けたり胆石などをそのままにしておいたりすると、再発することもあります。
 慢性膵炎とは
 長期にわたって炎症をくりかえし、膵臓の組織破壊が徐々に進行していく病気です。いったん破壊された組織は元に戻らないため、膵臓の機能が次第に低下していきます。慢性膵炎もその多くは、アルコール摂取と胆石や胆のう炎といった胆道系の病気が原因で起こります。特に長期にわたる大量飲酒の習慣のある人に発症するケースが大半を占めますが、遺伝性や原因不明の特発性も少なくなく、また最近では免疫異常の関与が考えられる自己免疫性膵炎が注目されています。
慢性膵炎の症状
 慢性膵炎は進行性の病気であり、初期と組織の破壊が進んだ末期とでは症状が異なります。初期に最も多くみられる症状は上腹部の鈍痛で、多くの場合は背中の痛みを伴います。また腹部の膨満感や食思不振、倦怠感,黄疸があらわれることもあります。病状が進むと腹痛はあまりみられなくなり、消化吸収障害による下痢や体重減少、またインスリン等のホルモン分泌低下による糖尿病が問題となってきます。まれに重症の急性膵炎同様の状態になることもあります。慢性膵炎は通常再発をくりかえし、炎症が起こるたびに膵機能が低下していきますので、再発防止やこれ以上膵機能を落とさないためにも、規則正しい日常生活を送るなど、しっかりした自己管理に努めることがとりわけ重要です。
食事上の注意点
 脂肪は膵臓への刺激が最も大きく、高脂血症は膵炎の誘引となりますので、特に動物性脂肪は控えめとし、膵臓への刺激とならず膵臓からの消化酵素が減っても消化吸収される、うどんやおかゆなどの糖質でカロリー補給するとよいでしょう。高蛋白食は膵液の分泌を高めるため、活動期には摂取量の制限が必要ですが、回復期や慢性膵炎の安定期には、膵臓の機能の回復をはかるため白身魚や豆腐などの良質のたんぱく質の摂取に心がけましょう。脂肪を控えるとビタミンA,D,E,Kなどの脂溶性ビタミンが不足しがちになりますので、必要に応じて総合ビタミン剤を服用します。野菜料理やビタミンCの豊富な果物も積極的にとりましょう。その他コーヒー、炭酸飲料、香辛料は膵液の分泌を高めますので注意が必要です、また、同じ理由で濃い味付けのものは避け、薄味に心がけてください。

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