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血糖コントロール強化療法JーDOIT3

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糖尿病患者さんの
      血糖コントロール強化療法J-DOIT3 2008年5月号より

小河 淳
国立病院機構 九州医療センター 代謝内分泌内科 科長

日本内科学会認定医・専門医、日本糖尿病学会専門医・指導医、日本内分泌学会専門医・指導医・評議員・九州地方評議員、宮崎大学医学部臨床教、鹿児島大学医学部卒業。
昭和59年九州大学第3内科入局。福岡市民病院、国立小倉病院等の勤務を経て、平成14年より現職。
症例:56歳の営業マン。先日の会社の健診で、空腹時血糖230mg/dl、HbA1c 11%、コレステロール287mg/dl、血圧 160/86mmHgそれに肥満を指摘され、当科に入院となりました。食事、運動療法にて大方血糖コントロールは良好となり退院しましたが、厚生労働省の研究事業「糖尿病予防のための戦略研究J-DOIT3」に参加していただき、強化療法群の治療をうけております。現在、体重は標準体重までおち、HbA1c 6.2%、コレステロール187 mg/dlと改善し血圧も正常化しています。
J-DOIT3って何ですか?
 インスリンの作用不足によって血糖、脂質などの代謝系に異常が生じ、その代謝異常が長く続けば、糖尿病にしばしば見られる血管合併症が出現します。細小血管に生ずれば、視力障害や腎不全、神経障害などの原因となり、大血管に生ずれば、心筋梗塞、脳卒中などの原因となります。世界的に見ても、細小血管症の抑制に成功した臨床試験はありますが、大血管症を抑制する有効な治療法は未だに確立されておらず、どのように治療したら大血管症が抑えられるのか明らかではありませんでした。
 そこで、大血管症を起こす危険の高い患者さん、つまり糖尿病の他に高血圧や脂質代謝異常のある患者さんを対象として、この『J-DOIT3』という大規模な臨床試験を世界で初めて行なうことになりました。J-DOIT3は、厚生労働省の研究事業「糖尿病予防のための戦略研究 課題3」として実施される臨床試験です。糖尿病に伴う心筋梗塞や脳卒中の発症および進行を防止できる方法を見い出す試験になります。
具体的にはどのようなことをするのですか?
 2型糖尿病※で高血圧または高脂血症のある患者さんを対象に、従来の治療方法(従来療法)または、従来の治療法よりも目標をより厳しく設定した強力な治療方法(強化療法)のどちらかを受けていただきます。試験に参加いただくと、強化療法群か従来治療群かにランダムに割り付けられます。
 従来治療群に入った場合には、血管合併症の発症を低く抑えるために、現時点で標準と考えられている治療を受けることになります。強化療法群に入った場合には、血糖、血圧、脂質をより正常値に近づけるために、従来療法よりも強化された食事療法や運動療法を実施し、薬物療法では血糖、血圧、脂質それぞれについてコントロールの様子をみながら、段階的に治療を強化します。治療の内容は、体調や食事療法、運動療法の実施状況をみながら決めていきますが、たとえば、食事療法や運動療法、内服薬を服用しても、血糖値が目標とする値(*HbA1cが5.8%未満)にならなかった場合は、インスリン注射を行う場合もあります。また、全員に血圧計と加速度計(運動量の記録計)をお貸しいたしますので、定期的な測定結果を報告いただくことになります。
 この治療に関しては、九州医療センター代謝内分泌内科を受診されてください。ご説明いたします。現在19名の患者さんが参加されており、良好な結果を得ております(図1~3)。
 ※用語 「2型糖尿病」…糖尿病は、インスリン不足により引きおこされた代謝異常の病気です。うち、日本では2型糖尿病が大部分を占めます。2型糖尿病は、インスリン分泌異常などの遺伝的異常に、過食、偏食、運動不足、ストレスといった生活習慣の影響が加わり発病します。 200805_01

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