福岡商工会議所/Fukunet/経済 経営 ビジネス情報

fcci 福岡商工会議所
  • ENGLISH
  • リンク
  • サイトマップ
  • アクセス
  • 本日の予定
  • お問い合わせ
文字サイズ
  • 文字サイズ小
  • 文字サイズ中
  • 文字サイズ大

お酒と肝臓

福商の活動
よかぞう 福岡商工会議所 Facebook

このページに
「いいね!」

SSL GMOグローバルサインのサイトシール

このサイトはグローバルサインにより認証されています。
SSL対応ページからの情報送信は暗号化により保護されます。

HOME >  会員サービス >  健康Q&A >  お酒と肝臓

~働き盛りの健康管理~

お酒と肝臓 2008年2月号より

中牟田 誠
国立病院機構 九州医療センター 循環器科 医長

日本内科学会認定専門医、日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医、アメリカ内科・専門医会会員、アメリカ肝臓病学会会員、ヨーロッパ肝臓病学会会員、アメリカ心臓学会フェロー
1958年生まれ。九州大学医学部卒業。2006年4月より現職。
ウイルス肝炎、肝癌、脂肪肝、生体肝移植などの肝臓病および脂質代謝が専門。
健診を受けたところ肝障害を指摘され、おそらくお酒の飲み過ぎ(アルコール性肝障害)だろうと言われました。今後どうしたらよいか、また、お酒と上手に付き合う方法を教えてください。
肝障害を指摘されたら?
 肝障害を指摘された場合には、一度は肝臓の専門医療機関で検査を受けることを強くお勧めします。例えば、今問題の肝炎ウイルスがいないという保証は全くありません。肝炎ウイルスが存在していても肝障害がないこともあります。ですから、とにかく肝障害を指摘された場合には、その原因を特定するために専門のところを受診する必要があります。
飲んだお酒はどうなる?
 お酒を飲むと早かれ遅かれ酔いはさめます。これは肝臓でアルコールを分解するからです。体に入ったアルコールは、肝臓でまずアセトアルデヒドに分解されて次に酢酸(酢)になり、最終的に二酸化炭素と水に分解されます。二日酔の症状は肝臓の処理能力を超えたアルコールが入って来て、このアセトアルデヒドが溜まるためです。
 一方で、この酢酸は脂肪酸の材料になりますから、お酒のみの人は脂肪肝になります。また、このアルコールの分解過程で活性酸素が出来ますので、活性酸素が多くなると細胞に傷害(肝炎)を起こします。進行すると肝硬変になり肝癌も出てきます。それまでは特に症状はなく、肝臓が『沈黙の臓器』と言われる所以です。
お酒と体質
 元来お酒が弱い人は、アセトアルデヒドを分解する酵素の力が弱く、すぐに溜まってしまいます。ですからお酒の無理強いは禁物です。この酵素の力は遺伝的に決まっており、日本人の約4割はこの体質の人です。逆に酵素の力が強い人はどうしても酒量が増えてしまいますし、事実、アルコール性肝障害の多くの人がこのタイプの人です。注意しましょう。
お酒の種類と量
 よく「お酒は何がいいのか?」と訊かれますが、基本的には皆同じで、取するアルコール量が問題となります。簡単には[飲む量]×[アルコール濃度(度数)]です。例えば缶ビールの場合、350ml × 0.05 (5%) = 17.5 gとなります。概算でいくと、ビール500ml=日本酒1合=ウイスキーダブル(水割り)=ワイン2杯=焼酎水(お湯)割り1杯がアルコール量としては20数グラムで同じです。お酒の適量としては、日本酒でいえば2合以内、週5日と言われています。
お酒の上手な飲み方
 ここではアルコール健康医学協会( http://www.arukenkyo.or.jp/)の適正飲酒十箇条をあげましょう。①笑いながら共に楽しく飲もう、②自分のペースでゆっくりと、③食べながら飲む習慣を、④自分の適量にとどめよう、⑤週に2日は休肝日を、⑥人に酒の無理強いをしない、⑦薬とは一緒に飲まない、⑧強いアルコール飲料は薄めて、⑨遅くとも12時には切り上げて、⑩肝臓などの定期検査を、です。
飲んだら乗るな!
 日本酒1合の酒を分解するのに、肝臓で3時間かかります。飲み過ぎた朝の運転は、飲酒運転になる可能性がありますので注意しましょう。
 現在、肝硬変・肝癌の原因の主体はウイルス肝炎ですが、アルコール摂取量の増加や飽食の時代によりアルコールや脂肪肝による肝硬変が増加して来ています。お酒は百薬の長と呼ばれますが、これはあくまで適量の場合です。くれぐれも皆さん飲み過ぎには注意しましょう。

前のページへは、ブラウザの戻るボタンでお戻りください。