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前立腺癌

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~働き盛りの健康管理~

前立腺癌 2007年5月号より

井口 厚司
国立病院機構 九州医療センター 泌尿器科 医長  地域医療研修センター長(部長)  医療安全管理部副部長

日本泌尿器科学会(指導医、西日本支部評議員)、日本医療マネジメント学会評議員、医学博士。 1951年生まれ。鹿児島大学医学部卒業。鹿児島大学、九州大学泌尿器科にて臨床研修、九州大学助手、佐賀医科大学講師・助教授を経て、1996年より現職。
最近、前立腺癌が増えていると聞きましたが、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。
 社会の高齢化、生活様式の欧米化によって、我が国でも前立腺癌が急激に増えてきています。米国では前立腺癌の発生率、死亡率とも上位を占めていますが、日本でも2020年には罹患数が男性の癌の中で肺癌に次いで2位になると推定されています。
前立腺癌を発見するためには。
 前立腺癌は尿道からは離れた前立腺の外側に発生しますので、初期の頃は自覚症状が出にくい病気です。したがって前立腺癌の早期発見には症状はあてになりません。現在、早期発見のために最も広く行なわれているのはPSA検査と呼ばれる簡単な血液検査です。PSAとは前立腺特異抗原Prostate Specific Antigenの略で、前立腺内でつくられる物質です。前立腺癌になると血液中の量が増えていきますので、採血してPSAを調べると前立腺癌の可能性の有無を知ることができます。「血液検査だけで癌をみつけることができる」わけですので、男性は50歳を過ぎたら一度はこのPSAを調べるようにしたいものです。検査は検診施設や最寄りの医療機関で行なっていますのでお問い合わせください。
前立腺癌と診断されたらどうすればよいのでしょう。
 前立腺癌の治療にはいろいろな方法があります。現在中心となっている治療法は、外科手術、放射線療法、内分泌療法で、これらを病気の進行度や患者さんの体力、考え方に基づいて単独または組み合わせて治療します。
 癌が前立腺の中に留まって、周囲に広がっていない場合には、前立腺全摘手術あるいは放射線治療により癌を根治することが可能です。前立腺全摘手術は最も確実な治療法ですが、術後の性機能障害の可能性や一時的な尿失禁の合併症があります。
 放射線治療はこれらの合併症が手術より少ないので近年我が国でも多く行なわれるようになってきました。これには照射法を工夫して前立腺にのみ高線量を照射する外照射法と、前立腺組織内に放射線源を一時的または永久的に留置して照射する小線源療法(ブラキテラピー)があります。小線源療法は国内でも限局性前立腺癌の治療の主流となりつつありますが、癌の悪性度や進行度によって一時留置法か永久留置法か外照射併用か、など治療法が選択されます。
 リンパ腺や骨、その他の臓器に転移している場合には、内分泌療法すなわち男性ホルモンの活動を抑えることで癌をコントロールしていく治療が選択されます。しかし内分泌療法は根治的な治療法ではありませんので、やはり早期発見・早期治療が大切というわけです。
 前立腺癌は比較的進行が緩徐ですので、高齢の患者さんでは早期発見であっても内分泌療法が選択されたり、病態によってはすぐには治療せずに経過をみる場合もあります。いずれにしろ前立腺癌の治療法は一様ではありませんので医師と十分話し合う必要があるでしょう。

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