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乳がん

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~働き盛りの健康管理~

乳がん 2007年4月号より

藤井 輝彦
国立病院機構 九州医療センター 乳腺外科医長 乳腺センター長 久留米大学外科学助教授

日本外科学会指導医、日本消化器外科学会指導医、日本乳癌学会専門医。久留米大学医学部卒業。
久留米大学外科学、同大学病理学、米国ペンシルバニア大学などを経て、平成18年より現職。
最近、日本でも乳がんが増えたと聞きますが、どのように対処したらよいのでしょうか?
どれくらいの人が乳がんになっているか?
 1994年、女性の乳がん罹患率が胃がんを抜いてトップとなりました。2001年度の乳がん罹患者数は推定で3万5千人、うち乳がんによる死亡者数は9800人となり、発生率でみると30人に1人が乳がんになるという計算になります。年齢層でみてみると、乳がんの発生は40歳から50歳台にピークを迎え、30~64歳までの壮年女性のがん死亡率では最も高い数値となっています。ここで注目すべき点は、乳がんは40歳から50歳という働き盛りの女性に最もその頻度が高いということです。
早期発見が重要。そのためには—
 それでは、乳がんに対してどのような方法で対処すればよいのでしょうか?現在のところ、乳がんを予防する有効な方法はまだ確立されていませんので、残る方法としてはいかに早期に乳がんを見つけるかということにかかってきます。それには検診を受けることが最も有効な手段と考えられます。乳がんの検診には、自己検診と集団検診があります。
自己検診
 乳がんの初発症状はしこり、疼痛、乳頭のびらん、乳汁分泌、腋窩(腋の下)リンパ節の腫大などがあげられますが、最も多い症状はしこりであり、その約90%を占めています。従って、しこりがないかどうかをチェックすることが最も重要なことになります。自分で、乳房にこうしたしこりやその他の異常がないかをみるのが、自己検診です。もしも、しこりなどの気になる症状がある場合には専門医(乳腺外科や乳腺科)をすぐに受診してください。実際、自己検診でしこりを発見し、乳がんと診断されるケースも多く、自己検診は早期発見の第一歩と考えられます。まずは、自分で気をつけて確認することが非常に重要なのです。
 しかし、自己検診にはどうしても限界もありますので、乳がん集団検診を定期的に受けられることを強くお勧めします。
集団検診
 乳がん検診の目的は、乳がんを早期に発見し乳がんで死亡する患者さんを減少させることです。集団検診には視触診法とマンモグラフィーを用いる方法があります。視触診法とは、医師が乳房を見て触って、しこりがないかを診察する方法です。しかし、視触診法だけでは乳がんで死亡する患者さんは減少していないのが現状です。
 そこで、最近注目されているのがマンモグラフィー(乳房X線検査)検診です。視触診単独の検診と比べ、マンモグラフィーを導入することにより乳がんの発見率は約3倍になるといわれています。マンモグラフィー検診では、専門医がマンモグラフィーを読影し、乳がんの可能性があるかたを精密検査ができる施設に紹介するシステムになっており、乳房になんらかの異常があるかたとないかたを振り分けるのが検診の最も重要な仕事になります。
 欧米における無作為比較試験により、50歳以上については23%の死亡減少効果があると、マンモグラフィー検診の有効性が報告されています。実際、英米では乳がんによる死亡率は減少してきていますが、日本では増加傾向にあります。この一つの理由として、マンモグラフィー検診の受診率が、アメリカでは60~70%であるのに対して、日本ではなんと10%以下であり、この差が死亡率の減少につながらない一つの大きな原因と考えられます。従って、いかにマンモグラフィー検診の受診率を増やすかが、死亡率を減少させる鍵になると考えられます。
マンモグラフィー検診をうけましょう!
 最近の乳がん治療法は進歩してきたとはいえ、やはり乳がんによる死亡率を下げるためには早期発見することが不可欠であり、そのためにはマンモグラフィー検診の有用性をより多くの人に理解していただき、マンモグラフィー検診をより多くの人に受けていただくことが最も重要と考えます。皆さんの手で、働き盛りの女性を乳がんから守るために、日本でもマンモグラフィー検診を広く普及させましょう。

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