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腰部脊柱管狭窄症

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~働き盛りの健康管理~

腰部脊柱管狭窄症 2007年3月号より

寺田 和正
国立病院機構 九州医療センター 整形外科医長

昭和58年、九州大学医学部卒業。九州大学整形外科入局。昭和63年、九州大学大学院博士課程修了。福岡市民病院、潤和会記念病院の勤務を経て、米国セントルイス市ワシントン大学留学。帰国後、九州大学医学部整形外科に勤務し平成10年より現職。専門領域は脊椎外科で年間250例以上の脊椎手術を執刀。
58歳男性。元来健康で、活動的。仕事もバリバリ、ゴルフも上手くて周囲からも元気と評判でした。数年前から軽い腰痛があり、時々、右下肢に痛みを感じていました。半年前から、歩いていると右下肢の痛みが強くなり、長時間歩けなくなりました。座って少し休むとまた歩けますが、連続して歩けません。最近は、立っているだけで痛みが出ます。出張や外出が困難になり、何よりも好きなゴルフができずに落ち込んで整形外科を受診しました。
診断結果は?
 腰椎の動きを調べてみると、前屈は床に手が付くほど良好でしたが、後屈はほとんどできません。腰椎椎間板ヘルニアに特徴的な下肢伸展挙上テストは陰性で、下肢の筋力や感覚は正常でした。単純X線では、腰椎に椎体の変形、椎間板の狭小化、骨棘の形成があり、MRIでは、第4・第5腰椎間の脊柱管に狭窄と神経の圧迫が認められ、腰部脊柱管狭窄症と診断されました。
腰部脊柱管狭窄症とは?
 馬尾神経および神経根がその中を通過する腰部の脊柱管が、主に加齢によって狭くなり、下肢の痛み、しびれなどの症状を出す疾患で、最も特徴的な症状が、間欠(かんけつ)跛行(はこう)です。60歳以降に多いのですが、生まれつき脊柱管が狭い人は、40歳代でも発症します。司会者として活躍中のみのもんたさんが、この疾患で手術を受けたことはよく知られています。
間欠跛行とは?
 歩き始めはなんともなく、歩いているうちにしびれや痛みが下肢に広がって歩けなくなり、しゃがんだり、腰を前にかがめた姿勢で数分間休むとまた歩けますが、しばらくするとまた歩けなくなるという症状です。進行すると、50mも歩けなくなり、数分間も立っていられなくなります。
 間欠跛行は、閉塞性動脈硬化症という血管の病気でも起こり、その鑑別が重要です。血管性では、立ったまま休んでも症状がよくなりますが、狭窄症では必ずしゃがんだ姿勢か腰を前にかがめることが必要です。また狭窄症の間欠跛行は、腰椎の前屈姿勢(自転車に乗る、押し車を押すなど)では症状が起きないのも特徴です。
治療と心がけ
 保存的治療には、生活指導、薬物療法、神経ブロック、腰椎コルセットなどがあります。腰椎を後屈すると下肢症状が誘発され、前屈の姿勢で楽になることを十分に理解して、日常生活の中で、背筋をぴんとはったり、腰を反らしたりする姿勢をとらないことが重要です。もともと活動的で元気な方には抵抗がありますが、歩く時に杖や押し車を使うのも有効です。薬物療法としては、末梢循環改善薬、非ステロイド性消炎鎮痛剤、ビタミン剤などがあります。
 間欠跛行が進行すると、外出が億劫となり家にとじこもりがちとなります。一方、見た目には元気で、座っている時は無症状であるため、周囲からはその病状をあまり理解されず、本人はますます落ち込み、うつ状態となる場合もあります。最近は、この疾患に対する診断や手術手技の向上、麻酔の進歩によって手術的治療も安全性と確実性が高まっていますので、本当に困ってきたら、脊椎外科専門医にご相談ください。

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