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うつ病

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~働き盛りの健康管理~

うつ病 2006年6月号より

小嶋享二

国立病院機構 九州医療センター 精神神経科 医長

昭和61年九州大学医学部卒業、平成16年4月より現職 精神保健指定医、医学博士、九州大学医学部臨床助教授
健康Q&A
最近うつ病が増えていると聞きます。どんな病気なのでしょうか。
健康Q&A
うつ病とは?
 うつ病は心身ともに疲れきったために起こる病気です。精神的、身体的にかなりのストレス状況が続き、これにうまく対処出来ない時に罹りやすくなります。こころや体の活動のもとになっている脳の神経伝達物質の働きが悪くなってしまう事が原因と考えられています。ですからうつ病は決して稀な疾患ではなく、特にストレス社会と呼ばれる現代では、人なら誰でも罹る可能性があります。うつ病の時点有病率は約4~5%、生涯有病率は統計によってもばらつきがありますが、概ね6~12%と言われており、男性より女性の方が多いようです。これは一生のうちで約10人に1人はうつ病に罹る事を示しています。
周りが気付いて!
 うつ病は早期発見、早期治療が重要です。職場では上司、同僚が本人のメンタル面での変化、不調に早く気づき、また本人からも気軽に相談出来る体制を整える事が大切でしょう。特に職場での責任が急に増えた人、配置換え直後の人、残業の多い人、仕事上大きな失敗をした人、上司や同僚との対人関係がうまくいっていない人、重い体の病気をした人、家族を亡くした人などは要注意で周囲の配慮が必要です。
さぁ、チェックしてみましょう。
 我々が日常臨床でよく用いるうつ病の簡単なスクリーニングテストを紹介しましょう。
  • 抑うつ気分
    「気持ちが沈み込んだり、滅入ったり、憂うつになったりすることがある」
    「悲しくなったり、落ち込んだりすることがある」
  • 興味や喜びの喪失
    「仕事や趣味など、普段楽しみにしていることに興味を感じられなくなった」
    「今まで好きだったことを、今でも同じように楽しくできなくなった」
    もしこの2項目の両方にあてはまり、しかもそれが2週間以上持続しているならば90%の確率でうつ病であると言えます。さらに以下の7項目のうちからもあてはまるものが多い程、うつ病の可能性が高まります。
  • 食欲の減退、体重減少
  • 睡眠障害(不眠、早朝覚醒)
  • 強い焦燥感でじっと落ち着いて座っていられない、あるいは逆に話し方や動作が普段より遅く、言葉がなかなか出てこない
  • 疲れやすさ、気力の減退
  • 自分は価値のない人間だと感じたり、悪いことをしたと罪責感を感じる
  • 思考力、集中力、決断力の低下
  • 死について何度も考える、自殺について考える
もし自分や身の回りにあてはまる人がいれば、早めに精神科クリニック等の受診を考えましょう(あるいは勧めましょう)。
早期治療と周りの理解が回復への近道
 うつ病の治療は基本的には薬物療法と安静休養です。うつ病は治る病気ですがきちんとした治療を受ける必要があり、決して「気の持ちよう」や「怠け」ではなく、また得体の知れない怖い病気でもなく、周囲の正しい理解が必要です。最近の抗うつ薬や睡眠導入剤は副作用が非常に少なく、きちんと用法を守って飲めば依存性や脳への影響も心配ありません。もし外来通院加療でうまくいかなければ1~2カ月入院することもありますが、その方が早く治癒して結果的に良い事もあります。また回復後も最低半年は再発予防のために継続服薬が必要と言われています。
 職場復帰は原則もとの部署に戻る事が前提でしょうが、仕事量は半分以下のペースから数ヶ月の慣らし期間を経ながら段階的に行なってゆくのが理想的です。場合によっては対人関係の問題や本人の能力、向き不向きから、可能な範囲で別の部署への配置換えを考慮した方がよい場合もあります。

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