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肥満・メタボリックシンドロームと脳卒中

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~働き盛りの健康管理~

肥満・メタボリックシンドロームと脳卒中 2005年9月号より

吉住 秀之

国立病院機構 九州医療センター 代謝内分泌内科 医長

日本内科学会認定医。日本糖尿病学会専門医および認定指導医。
1986年九州大学医学部卒業、同第2内科(現病態機能内科学)入局。
1994年医学博士号取得。
1995年国立福岡中央病院内科医師を経て同年6月より国立病院九州医療センター内科医師に赴任し現在に至る。
健康Q&A
肥満が脳卒中の元凶というのは本当でしょうか。やせるのは難しいがどうすればいいでしょうか。
健康Q&A

 肥満は医学的には過剰な脂肪がついて体重が増えている状態です。なかでもおなかの中に過剰な脂肪(内臓脂肪)が蓄積して太っている状態は、脳卒中をはじめとする動脈硬化の病気を引き起こす元凶であることがわかり、最近はその予防に向けた厳しい警告が出されています。7月号で糖尿病、高血圧、高脂血症の悪役3兄弟がでてきましたが、その生みの親がこの内臓脂肪です。日本でも今年、診断基準が定められ、メタボリックシンドロームと命名されています。メタボリックとは、あの「新陳代謝」の「代謝」という意味で、体の恒常性を保つ栄養、ホルモンや循環などのバランスの異常な状況と関係しています。肥満が糖尿病、高血圧、高脂血症を生み出し、動脈硬化を進め、ひいては脳こうそくや脳出血をひき起こすというわけです。このように年々蓄積してきた内臓脂肪は負の連鎖を生み出す病気の不良債権といえます。

 ではどれくらいまで抱え込んでいいのかと言いますと、一つの指標として体格指数(Body Mass Index⁄BMI)があります。これは体重(kg)を身長(m)の2乗で割った値で、これが25を超えると肥満と判定されます。適正な値は22とされています。身長170cmの男性なら73kg以上、158cmの女性なら63kg以上は太り過ぎ(肥満という病気)です。もう一つの指標は、メタボリックシンドロームの診断基準の一つにもなっていますが、腹囲(ウエスト)です。男性で85cm、女性で90cm以上の場合は内臓脂肪が過剰蓄積のサインです。健康診断の毎年の体重、BMIの変化、それに腹囲に注目してください。この数値が年々増加しているなら恐ろしい脂肪が増えているとして要注意です。

 大昔は飢餓状態からいかに生き延びるかが大事でした。それで人間の体は少しでも余分なエネルギーは脂肪にして蓄えるようにできています。最近の研究では、日本人は特にこうした遺伝的体質を持っている人が多いとされています。「中年肥えやすく、脂肪燃え難し」というわけです。しかし痩せろと「言うは易く、行うは難し、減量に王道なし」で、食生活を振り返り、脂肪摂取量を制限しつつ、空腹感を飼い慣らしていくしかありません。うまく減量に成功すると、今までの疲労感や汗かき体質、息切れ、それに健診の異常値(とくに血圧、コレステロール値、肝機能など)が一度に正常化することがあります。このようなことを目標に、毎日入浴前に体重計に乗って頑張ることです。最近、小太りな税理士の方がわずか42歳で軽い脳こうそくを起こして入院してきました。タバコは吸いませんが、あまりに忙しく、食生活が乱れ、知らぬ間に高度肥満(BMIは30)になり、入院して初めて、恐ろしい高血圧、ひどい糖尿病になっていたことに気づいたのです。今後は何をさておき、食養生と適度な運動できっちり肥満を治すと話しています。忙しい仕事をこなしている方こそ、日々の体重やメタボリックコントロールが大事ですね。


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