福岡商工会議所/Fukunet/経済 経営 ビジネス情報

  • ENGLISH
  • リンク
  • サイトマップ
  • アクセス
  • 本日の予定
  • お問い合わせ
文字サイズ
  • 文字サイズ小
  • 文字サイズ中
  • 文字サイズ大

高コレステロール血症と脳卒中

福商の活動
よかぞう 福岡商工会議所 Facebook

このページに
「いいね!」

SSL GMOグローバルサインのサイトシール

このサイトはグローバルサインにより認証されています。
SSL対応ページからの情報送信は暗号化により保護されます。

HOME >  会員サービス >  健康Q&A >  高コレステロール血症と脳卒中

~働き盛りの健康管理~

高コレステロール血症と脳卒中 2005年8月号より

吉住 秀之

国立病院機構 九州医療センター 代謝内分泌内科 医長

日本内科学会認定医。日本糖尿病学会専門医および認定指導医。
1986年九州大学医学部卒業、同第2内科(現病態機能内科学)入局。
1994年医学博士号取得。
1995年国立福岡中央病院内科医師を経て同年6月より国立病院九州医療センター内科医師に赴任し現在に至る。
健康Q&A
コレステロールが高いとなぜ脳卒中の危険も高まるのでしょうか。
健康Q&A

 コレステロールという物質は体内のホルモンや細胞膜の原材料として必須のものですが、必要以上にあるとLDLコレステロールという悪玉コレステロールが血管(動脈)に浸みこんで動脈硬化(サビや垢のようなドロドロした部分)を作り出していきます。コレステロールには血管に浸みこまないように働く善玉のHDLコレステロールもあるので、全体がいくつで、どちらがどれだけあるかという見方をする必要があります。日本動脈硬化学会のガイドラインによれば、動脈硬化の危険を持たない人では総コレステロール240mg/dl未満で、悪玉LDLは160mg/dl未満、善玉HDLは40mg/dl以上が目標値とされています。

 悪玉LDLコレステロールは血管を次第に細くして血液の流れを悪くしていきますので、進行して動脈がつまると心臓なら心筋こうそく、脳の血管なら脳こうそくを引き起します。とりわけ首や脳の太い血管が動脈硬化で侵されて生じるアテローム血栓性脳こうそくを起こしやすく、これには加齢、高血圧、糖尿病、喫煙も一緒に影響します。年をとるのは避けられないことですが、残りの3つは対策を立ててそのリスクを減らすことが可能です。

 日本人の食生活が欧米化してコレステロール値も欧米並みに上昇したのは明らかな事実です。朝からバタートーストにベーコンエッグ、昼は唐揚げ+マヨネーズ、夜は霜降り肉かエビフライといった油まみれの食生活は見直すべきです。油を切らずに流し台の排水管に流し続けたら、「いつかは詰まる」=「脳こうそくになる」ということです。問題は日本人全体がこういう食生活を普通と感じ、油を摂りすぎていないと思いこみ、子供にもそうした食生活を許していることです。とくに子供さんは、若いころから油をとり過ぎない「0次予防」が大事です。先日、40代の若さで脳こうそくを繰り返して休職していた患者さんが来院されましたが、原因といえばタバコとコレステロール、ヒドイ油の食生活のようです。脳卒中予防のためには食生活の景気が良すぎるのは考え物です。

 まず食生活を見直し、ダイエットをして軽く運動もして、コレステロール値がどれくらい改善するのかをみてください。あなたが中年以降でスモーカー、高血圧か糖尿病をお持ちで目標とする状態まで改善しないなら、これらの是正とともにコレステロールを下げる薬の服用を医師に相談してください。危険因子が3つある人や脳こうそくを起こした方では、総コレステロール200mg/dl未満、悪玉LDLコレステロールは120mg/dl未満が目標、といわれています。ある種のコレステロールの薬は血管の厚みが増すのを抑えて脳卒中を予防することが知られています。前号でも述べましたが、必要な時に薬を含めて十分な対策を発動し管理の手をゆるめないことが、リスク回避の基本となります。


前のページへは、ブラウザの戻るボタンでお戻りください。