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高血圧と脳卒中

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HOME >  会員サービス >  健康Q&A >  高血圧と脳卒中

~働き盛りの健康管理~

高血圧と脳卒中 2005年6月号より

矢坂 正弘

国立病院機構 九州医療センター 脳血管内科 医長

脳卒中専門医、日本脳卒中学会評議員
日本脳卒中協会福岡県副支部長。1958年生まれ。
研究テーマ:脳卒中急性期の病態、超音波検査、および抗血栓療法。
健康Q&A
血圧が高いと脳卒中の危険も高まるというのは本当でしょうか?
健康Q&A

 高血圧は脳卒中を引き起こす要因(危険因子)として最も重大な病気です。血圧を正常にコントロールすることは脳を保護する観点からとても大切です。脳の動脈をゴムホースとしますと、異常に高い圧力が続くとその一部が風船のように「バリッ」、「パーン」と裂けて破れ、脳出血(破れた血管から血が脳の中にもれて固まりができる)を起こします。また長い間の高血圧で動脈硬化や血管の傷みが進むと脳こうそく(脳の血管が詰まり、血のめぐりが途絶え、脳組織が死滅)を起こします。

 みなさんは健康診断を毎年受けていますか?血圧には上と下の値があります。これは心臓が収縮している時と拡張している時の値で、それぞれ収縮期血圧、拡張期血圧と呼びます。収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧が90mmHg以上の場合を高血圧と呼びます。以前は160/95mmHg以上を高血圧と呼んでいましたが、それでは脳卒中になる人が後を絶たないことから正常血圧の設定も下がってきたのです。若年、中年の正常血圧は130/85mmHg未満です。これを越えると安心できません。今では120/80mmHg未満が望ましい血圧値とされています。

 高血圧がある人はない人に比べて脳卒中の危険が4~5倍高いといわれ、さらに血圧がいつも180/110mmHg以上の人は非常に危険で崖っぷち状態です。ただし高血圧が続いても、脳卒中を起こすまでは何ら自分で感じる症状はない事が多いのです。ですから健康診断で高血圧を指摘されながら、症状がないので治療しないという姿勢は大きな誤りです。症状が出てからでは遅いのです。以前、意気揚々としていたある会社の社長さんも健康飲料のみに頼り、適切な高血圧の治療を行わなかったばっかりに脳出血を起こしてリタイアしてしまいました。

 また脳卒中は高齢者だけの病気ではなく、若年、中年でも高血圧が原因で脳卒中を起こすことがあるのです。40歳代半ばから血圧の治療が必要な方は非常に増えてきますが、十分にできていません。私たちは「気をつけよう40代から高血圧」と説いています。年齢に拘わらず、高血圧を指摘されたら、一刻も早く医療機関で受診することをお薦めします。

 塩分のとりすぎ、お酒の飲み過ぎ、肥満、運動不足が高血圧と強く関係します。担当医と相談し、まずは生活習慣を改めることから始めます。食塩は1日6g以下、野菜や果物の摂取、適正体重の維持(減量)、1日30分以上の運動、節酒、禁煙を励行します。これらを3ヶ月続けても高血圧が改善されなければ、降圧薬が処方されるでしょう。降圧薬は血圧の値に応じて調節されます。正しい生活習慣で血圧が下がり、薬が不要になる方もいますが、収縮期血圧は年をとるとともに上昇しますので、薬が一生必要な方も多いでしょう。しかし「高血圧治療が脳卒中の予防に最も重要である」ことを忘れないで下さい。地道な日々の血圧治療があなたやあなたの家族、そして事業所を恐ろしい脳卒中から守っているのです。


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